春野宴終了③ | キャンプ協会なにしてる

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東京都キャンプ協会の理事の一人が勝手に書いているブログです。キャンプのためになる可能性があります。

「熱伝導」

TCSには掲示板がある。
ディスカッションボードと呼ばれ、
にわかに沸き立ち、またすぐに消沈し、
浮き沈みの激しい潜水艦のようなボードです。

さて、春野宴終了後、いくつかの書き込みを読みました。
その中で、熱伝導、と言う言葉がありました。
おもしろいので、ここでも書きます。

木のセイロ(蒸し器)は熱伝導が悪い、燃えやすい、という
指摘がありました。
まったくその通りです。
熱伝導は悪いですし、すぐに燃えます。
事実、燃えました!
本来は、お釜用のカマドを使うところ、自作カマドでがんばったからです。

スチールやアルミの蒸し器は
熱伝導がいいですし、燃えてしまうことはありません。
でも、HCGで、オレとアベベはヤカンを燃やしてしまいました。
あまりに高い熱だと、金属も燃えます。

物は全て、長所と短所を併せ持ちます。
これはたぶん、人についてもそうです。

木のセイロは熱伝導が悪い=保温力が高い、温度湿度が安定的
ということになります。
金属の蒸し器は熱伝導がいい=温度湿度変化が激しくなる、熱が逃げやすい
ということになります。

人の気持ちに敏感な人は懸命に細かい対応ができますが
あるいは敏感すぎて疲れちゃうかもしれません。
人の気持ちに鈍感な人は大雑把にのしのしイケていいですが
あるいは鈍感すぎて誰かを傷つけているかもしれません。

オヤブンは、無駄な力を使わずに餅を搗くので
体は楽でもちつき能力が長持ちします。
TCS(みんなもグルにしとく)は、パワーと速度で餅をつくので
体は長持ちしませんが、その代わり早くつけるはずです。
そういうことです。
どちらがいいかは、環境に合わせて決めます。


一番いいのは
・専用カマド
・濡れていない薪
・木のセイロ
だと思います。
条件(環境)によって、選ぶ道具をキメるのが良いです。

今回は、ベネの男気(今の時代では差別的に聞こえる人もいます。)で
ビジュアルと本物の感動のために、木のセイロが選ばれました。


ところでオレは、自分の臼と杵がさんざん使われたので
ものすごく満足しています。
これからは「キャンプといえばカレー」と初心者指導者に言われたら
「いやいや、アナタ知らないでしょうけれど、キャンプと言えば餅ですよ」
と言えるくらいやってやろうと思う。

では。

今日はヒマなわけじゃなくて
自分なり休憩の合間に書いてるのね。
今のうち書かないと忘れちゃうから。

忘れないうちに、と言う気持ちは
たかちゃんと同じです♪