秋本康さんの小説に、「象の背中」があります。
この本を読んで、涙がとまりませんでした。
家族に対する愛の物語です。
中には、男の身勝手と言う人もいるなど、内容については賛否両論
ですが、私は感動しました。
ストーリーは、48歳の不動産会社の営業部長である主人公が、ある日
突然、医師から肺がんで余命半年だと宣告されます。
そして延命治療を拒み、残りの短い人生を精一杯生きようとします。
初恋の人、喧嘩別れになったままの学生時代の友達、昔の恋人など
と会い、それを自分自身の遺書として残していきます。
がん告知をした方が良いのか、しない方が良いのか意見の分かれる
ところですが、私はしてほしい派です。
以前は「あと半年の命」、「あと3ヶ月の命」と言われたら、それだけで
気が滅入って全てにやる気がなくなってしまうと思っていました。
しかし、2007年春に肝炎で入院し、死の危機に瀕した時、あまりにも
突然だった為、家族に感謝の気持ちを伝えるだけで精一杯でした。
その為、「出来れば3ヶ月、せめて、あと一ヶ月あれば」と思いました。
なぜなら、突然死んでしまったら、今までお世話になった人に感謝の
気持ちを伝えたり、一言謝ることすらできません。
時間があれば、やりたいことをきちんと終わらせて、悔いが残らずに
死ねると思ったものです。
「象の背中」は、役所広司さん、今井美樹さん主演で映画化され、
10月27日からロードショー公開されます。
春に本を読んだ時から、映画化が楽しみだったので、ハンカチ、いや
タオルを用意して、すぐに観に行きたいと思っています。