今回の作業車はBMW318ti
E46
作業内容は、
「ブレーキを踏んだら変な音がする」
鳴る時と鳴らない時があるみたいでした。。。
ご来店して頂いた時に少しお話(問診)をした所、ヒントとなる一言を頂きました。
やはりどの様な作業にも問診は必要。どれだけお客様から不具合について聞きだすのも整備士には必要です。
この引き出し方も私は整備力と考えます。お客様からお聞きしていたら(問診)ヒントとなる一言が隠されている事が実は多いのです。
このとても大切な「問診」は経験が多くないと難しいと思いますが、ただ単にお客様に聞くのではなく不具合の内容に沿った「問診」からすでに整備作業はスタートしているのです。
キチンと問診ができる整備士であれば、半分?半分以上かな?不具合は直してるでしょうね。点検しなければいけない箇所を絞り込み作業を進めていきます。点検しても無駄になる事はしませんからね。不具合を直す時間を短く早くできる事が整備士だと思います。
私は数十年前から「問診」の大事さを教わってきました。今まで沢山の整備士の方とお話ししてきましたが「この人できる方だな」と私が思う方は必ず「問診」が凄いのです。しかもお客様と簡単にお話ししてるかと思わしながら聞かなければいけないポイントを抑えています。
だから作業も早い!だって点検しなければならない作業を絞り込んでるのですから当然です。
「問診」から「作業完成」までが素早くできる整備士にならないといけませんよね。
今回の作業も「問診」からのお客様の一言でほぼ解決!
点検しなければならない箇所を絞り込み点検を進めます。
ハンドル下のカバーを取外しブレーキペダル辺りを点検。次はエンジンルームからの点検。
何度もブレーキペダルを踏み込んで変な音の確認をします。
点検していけば変な音の確認ができました。
最後になりますが変な音とは?
「問診」の時にお聞きしたお客様からの一言。
「ビニールを踏んだような音」です。
変な音の原因は、「ビニールを踏んだような音」
何度もブレーキペダルを踏んでいけば確かにビニールを踏んだような音がしました。
この変な音が確認できれば不具合は何処からなのか分かりました。
原因は、
「ブレーキブースター」です。(マスターバック)
作業内容を作成しお客様へご連絡します。
ご理解があるお客様、いつもの様にご返事は、
「作業して下さい」
素早いご返事を頂きました。
早速、部品を注文し作業を進めていきましょう。
ブレーキブースターを交換するのにはABSユニットやポンプ、マスターシリンダーを取り外さないといけません。
順番に取り外しができれば、次は室内からブレーキペダルを取り外します。
↑ブレーキペダルと取付け台を外します
↑ブレーキペダルと取付け台を外しました
↑左側、ブレーキペダルと取付け台と必要な部品 右側、ブレーキペダルに付く新しい必要な部品
これでブレーキブースターを取外す事ができます。
↑ブレーキブースターを取り外しました
↑取り外したABSユニットとポンプ、マスターシリンダーとブレーキブースター
部品も到着したのでブレーキブースターを交換し取り外した部品を全て取り付けていきます。
↑左側、変な音がしていたブレーキブースター 右側、新品のブレーキブースター
(マスターシリンダーを接続するパッキンや取付けナットも交換します)
今回の作業で同時に交換した方がよい部品は全て交換。
↑チェックバルブ
↑左側、今まで使用していたチェックバルブとバンド 右側、新品のチェックバルブとバンド
↑チェックバルブ交換しました
すべての作業が終ればブレーキエア抜きを進めていきましょう。
ブレーキ内に圧力をかける機械やBMWテスターをつないでブレーキエア抜きを開始。
テスターの指示通りに進めていきます。
エア抜きが終わればオイル漏れが無いか、接続に問題ないか、エラーコードが無いか確認。
↑ブレーキブースターを交換しました
最後に走行テストをしてブレーキに問題が無いか確認します。
ブレーキもよく効き、変な音も鳴らなくなり問題ありませんでした。
お客様へご連絡しお引き取りに来て頂きました。
N様、いつも当店ご利用して頂き誠にありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。