今回の作業車はレンジローバー2nd
作業内容は、
「エンジンオイルの交換時期」
「始動時にブレーキペダルが床まで抵抗なく踏み込めてしまいます。1分ほど経過すると普通の硬さにもどります」
メールでお問合せ頂き、ご来店日をご予約して頂きました。
お約束通りにご来店して頂きおクルマをお預かりし点検を進めましょう。
ご来店の時にはブレーキペダルも普通の硬さで踏み込めます。
とりあえずしばらく置いておきましょう。
その間にエンジンオイルの交換を進めます。
ドレンコックを取り外しエンジンオイルを抜いていきます。
お客様にはいつもお世話になっていて何かあればすぐに修理、当然エンジンオイルは走行距離を守り必ず交換されてます。おクルマに対するご理解はとてもあり、この様なお客様に乗られるレンジローバー2ndも喜んでる事と思います。
今回はエンジンオイル交換だけなのでオイルが抜ければドレンワッシャを交換しトルクレンチでトルクを守り締め付けします。
締め付けできればエンジンオイルを入れていきましょう。
エンジンオイル交換を少し時間をかけて作業をしました。(足回りやベルト、その他で確認できる箇所を点検しておきました)
エンジンを始動してみましょう。
エンジンを始動した後、ブレーキを踏み込みましたら。。。。。
お客様が言われる様にブレーキペダルが床まで抵抗なく踏み込めます。
これではブレーキの効きもすごく悪くなり危険。
その後、1分ぐらいしたら何もなかったかのように普通に硬くなりブレーキも効きます。
どうなってるのかブレーキシステムを考えていきましょう。
レンジローバーのブレーキ周りを確認する為に資料を開いていきましょう。
基本となるブレーキオイルの漏れもなく、ブレーキタンク内にもオイルは必要量入っています。
ブレーキラインを点検していきます。
レンジローバー2ndにはブレーキアキュームレーターが付いています。
↑丸い球体がアキュームレーターです
保持する為に取り付けているのですが点検したら保持ができていませんでした。
だから、しばらくしてからエンジン始動しブレーキを踏み込めば保持ができていないので床まで踏み込めるのですね。
その後、ポンプが作動して作動完了までしばらくの間はブレーキが深くなり効きが悪くなるのです。
ポンプの作動が停止した時にはブレーキが問題なく普通に戻ります。その間がだいたい1分ぐらいという事なのですね。
ポンプが作動完了すれば問題はありませんが走行中は毎回ポンプが回ってる事になります。
そうなるとポンプに負担が必要以上かかり不良が起きてしまいます。
不具合のないブレーキは圧力保持ができていてるので始動時もブレーキは問題なく効くのです。
圧力が低下すればポンプが作動します。その保持する部品がアキュームレーター。
今回はアキュームレーターが壊れて圧力保持ができなくなり、しばらく置いてポンプが作動完了すればブレーキが効く。
今回、ポンプに負担がかかり壊れていなければいいのですが。。。
まずはアキュームレーター交換から進めましょう。
お客様にはご理解頂いてから作業を進めています。
このアキュームレーター。。。部品が高い。。。
¥67000円(税別)
何とか社外品がありましたので少しですが金額を下げる事ができました。
部品も到着したので交換します。
↑アキュームレーターを外しました。
↑左側、不良のアキュームレーター 右側、新品のアキュームレーター
↑新品のアキュームレーターに交換しました
交換後、ブレーキオイルも交換します。
これで作業は完成したのでエンジンを始動。
問題の無いブレーキペダルの踏み込みになりました。
時間を置き、何度も点検しましたが問題なくブレーキペダルを踏み込む事ができるしブレーキも効きます。
今の所、ポンプに問題ありませんでした。
最後にエンジンオイル量も測定。OK。
これで作業は完成です。
お客様にご連絡しお引き取りに来て頂きました。
S様、いつも当店をご利用して頂き誠にありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。