今回の入庫車はベンツE320
W211です。
お電話でお問合せ頂きました。折角お問合せ頂きましたが工場内は沢山の作業車があるので入れる事ができなく後日空きが出来次第、ご連絡する事で一度お電話を切りました。
それからも工場にはご予約されたお客様のおクルマがどんどん入庫してきます。工場に空きが出る事あるのかな?こんな事考えていてはいけません。早く作業してご来店頂かないとお客様にご迷惑をお掛けします。(当店に修理や車検をお願いされるお客様申し訳ございません。皆様、大分お待ち頂いてる状態なんです)何とかしなければと考えてるのですがなかなか。。。自分自身で納得できないと納車できない。。。頑固な親父で。。。言われた作業だけすればいいんですが、あれもこれも点検確認してしまうんです。だってお客様に気持ちよくおクルマを乗って頂きたいのでね。不具合ばかりで自分が楽しみのクルマに乗れず修理工場に預けてる時間の方が長いなんて。。。修理をしていて仕方がない時もありますが、1度修理で入庫したら、納車後に不具合が起きる事なく工場へ来る事が無いように前もって分かる不具合は見つけてお客様へお伝えしておく事も作業の一つと考えて作業をしています。
お客様にはしばらく日にちが経ちましたが空きができたのでご連絡しご来店頂きました。
おクルマをお預かりしてリフトUPし下周りから確認します。
エンジンタペットカバーパッキンオイル漏れ
ミッションオイル交換
その他、お客様からSBCブレーキオイル交換も頼まれました。
お見積りをしてお客様へご連絡します。
お客様からは「作業お願いします」と素早いご返事頂きました。
それでは作業を開始しましょう。
タペットカバーの取り外しからスタート。
↑↓鏡を使いましたがオイル漏れ分かりますか?
↑エンジンの下から見ました。
このエンジンはV6で左右にタペットカバーがあるので片側ずつ作業をします。
イグニッションコイルを取り外してタペットカバーを取付けてるネジを全て外せばタペットカバーを外せます。パッキがくっついて少し外すのがカタイ。。
タペットカバーが外れれば綺麗にお掃除します。
それとタペットカバーの上にもう一つカバーが付いているのでこのカバーも取り外します。
↓外したタペットカバーは洗浄液で綺麗にします。
↓ココのカバーは液体のパッキで取付けされてるのでカバーを外した後の掃除が大変。。
液体パッキンがなかなか取れなく時間がかかります。
やっと綺麗にパッキンが剥がれたらタペットカバーと上にあるカバーを綺麗にお掃除し置いておきます。
置いてる間にエンジン側をオイルで汚れてた箇所を綺麗にお掃除します。
↑左側、オイル漏れタペットカバーパッキン 右側、新品のタペットカバーパッキン
綺麗になればタペットカバーの上のカバーに液体パッキンを塗っていきます。綺麗に塗れたらタペットカバーに取付けします。取付けネジを新品に交換し締め付けトルクを守り締め付けします。
次はタペットカバーに新しいパッキンを取り付けエンジンに取り付けます。
取付けボルトはトルクを守り締め付け。
後はコイルを取付けしてブローバイホース取付けて片側が完成。
反対側も同じように作業をします。
↑左側、オイル漏れのタペットカバーパッキン 右側、新品のタペットカバーパッキン
中にある丸いのはフィラーキャップのパッキン
↑左側の2本、今までのブローバイホース 右側の2本、新品のブローバイホース
これでエンジン側の作業は終わり、次はミッション側の作業をしましょう。
まずはミッションオイルを抜きます。
オイルが抜ければオイルパンの取付けボルトを外しオイルパンを外せばストレーナーがあるので交換します。
↑オイルパンを外しました。
↑汚れてますね。
↑↓今までのストレーナー
↓ストレーナーを外しました。
↓新品のストレーナー
↑左側、今までのストレーナー 右側、新品のストレーナー
このミッションは5速なのでEGSカプラーも交換。
↑EGSカプラー
↑EGSカプラーを外しました。
↑新品のEGSカプラーに交換
この箇所も交換しておかないとオイル漏れが発生します。それから確認しておかないといけない箇所があるので点検しておきましょう。ベンツの修理をされてる方はお分かりと思うので点検する箇所は書きません。
EGSカプラーを交換したらオイルパンパッキンを交換しミッションへ取付けします。ボルトはトルクレンチでキッチリと締め付け。
↑左側、今までのオイルパンパッキンとEGSカプラー 右側、新品のオイルパンパッキンとEGSカプラー
↑綺麗になりました。
後はミッションオイルを入れていきます。
テスターを接続しミッションの油温を測定しながらオイルの調整をしないといけません。
調整する油温が決まってます。
どれだけ入ってるのか測定をしないといけないのですがこのミッションにはレベルゲージは付いていません。ミッション専用のレベルゲージが必要になります。
(ベンツの作業をされてる工場さんは必ず完備されてます)
ミッションの油温が上がったのでレベルゲージで測定します。問題ないオイル量でした。
後はオイル漏れが無いのか点検確認しましょう。
最後はSBCブレーキオイルの交換です。
まずは電圧安定供給器をつないで電圧が下がらない様にしておきます。
次はブレーキ内に圧力をかける装置を接続した後、テスターも接続。
テスターでSBCに入り込みブレーキオイル交換作業へ進みます。後はテスターからの指示通りに進んでいけばOK!作業途中、圧力の調整やブレーキペダルを踏んだりと指示してきます。
↑交換前のブレーキオイル(汚れてます)
↑交換後のブレーキオイル(綺麗になりました)
SBCブレーキオイル交換も無事に終わり完成。
テスターで最終チェックをしましょう。
これで作業は完成したのでお客様へご連絡しお引き取りに来て頂きました。
I様、今回は初めてのご来店ありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。