今回の作業車はベンツCクラスW203
いつも当店をご利用して頂いてるお客様の愛車です。
当店は近畿運輸局認証工場。キッチリとしたメンテナンス+専用テスターによる故障診断を進め今すぐしなければいけない故障や、今後していかないといけない故障をご説明し、どれだけの内容で作業を進めるのかご相談しながら決定後の作業を致します。
今回のお客様はおクルマに詳しく作業できる範囲はご自分でされる方で「できる」「できないも」ご自分で判断されます。
それで今回のインマニフラップレバーは交換ができなく車検受けと同時に作業を頼まれたのです。
それでは車検から進めていきましょう。
リフトUPし下周りの点検を進めます。ブッシュ周りに亀裂やガタは無いか、ボルトナットの緩みのチェックや締め付け、オイル漏れはないか、タイヤの亀裂や摩耗、空気圧調整など進めていきます。
次にエンジン周りのチェックです。
エアークリーナーを取り外し点検を進めます。
エアーエレメントは清掃でOK。プラグの点検はイグニッションコイルを取り外します。この辺りはお客様がご自分で新品へと交換されています。点検しても問題なし。(オシロスコープでの波形チェックもしました)その他、ベルトや水漏れなど点検しなければ項目をしていきます。
専用テスターによる診断も同時にし「目視点検」「臭い」「経験」など時間をかけてチェックをします。
全体に点検していき作業を決めていきます。
今回の作業内容やお見積り等をご連絡しお客様と作業内容を決定します。
お客様といろいろとお話しをした結果「この内容でお願いします」と素早いご返事頂きました。
エンジンオイル交換
オイルエレメント交換
デフオイル交換
F左右ロアアームブッシュ交換
F左右スタビリンクロッド交換
フューエルストレーナー交換
F、R左右ブレーキホース交換
ブレーキオイル交換
Fパッドセンサー交換
発煙筒
それと頼まれていたインマニフラップレバー交換
今回の作業内容が決定しました。
それでは作業進めましょう。
まず、エンジンドレンコックを外してエンジンオイルを抜き、抜いてる間にオイルエレメントの交換をします。
エレメントが交換できればオイルも抜けてるのでドレンワッシャを交換しドレンコックをトルクレンチで締め付けします。その後、エンジンオイルを規定量入れエンジン始動、循環後エンジン停止。レベルゲージでオイルが入ったか測定します。
↑ 亀裂あります 左側ロアアームブッシュ
ロアアームをエンジンキャリアから取り外しブッシュの抜き替えします。
普通はロアアームを取り外しプレスを使用しブッシュ交換するのですが特殊工具を使用する事でロアアームを取り外さなくても交換できるので工賃も下げる事が出来ます。その特殊工具を使用し交換をしましょう。
↑ ↓ 新品のブッシュを入れました
↑ ↓ 左側、亀裂のあるブッシュ 右側、新品のブッシュ
↑ 右側のブッシュに亀裂があり裂けてます
↓ 左側のブッシュに亀裂があり裂けてます
↑ 右側、新品のブッシュ
交換できればF左右スタビリンクの交換します。
↑ 右側、新品に交換したスタビリンクロッド
↑ 左側、新品に交換したスタビリンクロッド
交換できればロアアームやスタビリンクの取付けボルト、ナットの締め付けをキッチリとします。ベンツ専用資料、WISを確認。
締め付けできればデフオイルの交換。
フューエルストレーナーはクルマの下側から交換ができるのでリフトUPし交換します。(ガソリンが出てくるので注意)
↑ 左側、交換前のフューエルストレーナー 右側、新品のフューエルストレーナー
ストレーナーの交換ができればブレーキホースの交換をしていきましょう。
後ろ側のブレーキキャリパーとパイプまでにホースが付いているので取り外して交換です。
↑ 左側、今までのブレーキホース 右側、新品のブレーキホース
↑ 左側、今までのブレーキホース 右側、新品のブレーキホース
↑ リア右側、新品のブレーキホース
左右できれば、前側のホースを交換します。
↑ フロント右側、ブレーキホース
↑ フロント左側、ブレーキホース
↑ 左側、今までのブレーキホース 右側、新品のブレーキホース
↑ ↓ フロント左右、新品に交換したブレーキホース
↑ 左側、今までのブレーキホース 右側、新品のブレーキホース
4輪のホース交換ができればブレーキエア抜きをしましょう。ブレーキオイルチェンジャーを接続しエア抜き作業を開始。
↑ ブレーキオイル交換できました。すごく綺麗になったでしょ。
↑ 左側、新品のブレーキオイル 右側、今までの汚れたブレーキオイル
汚れてるのが分かります。
エアーも抜けてブレーキオイルも綺麗に交換できました。
次はフロントのブレーキパッドセンサーの交換(パッドセンサーのみです)
何故かパッドセンサーの配線が切れていました。
↑ 左側、切れていたパッドセンサー 右側、新品のパッドセンサー
これで車検整備は完了です。
最後はお客様から言われていたインマニフラップレバーの交換。(お客様がご自分で調べられて確認されたのです。すごいでしょ!)
この部品を交換するにはインマニAss‘yで取り外さないと交換ができないのです。(部品は見えてるのにね)
エンジンコンピューターやエアマス、エアポンプなどインマニについてる部品はすべて取り外します。
後はV6エンジンの真ん中についてるインマニを外します。
↑ ↓ インマニを外したエンジンです
↓ フラップレバーが折れてるのがハッキリわかりますね!
3ヶ所レバーが付いてるので3ヶ所取り外してレバーのセンター取付けネジを外せばフラップの交換ができます。
↑ 左側、折れてるフラップレバー 右側、新品のフラップレバー
ココから簡単に交換とはいかず少し加工が必要になります。
新品部品の2ヵ所に違いがあります。
今までついていたボールジョイントをステーから取り外さないといけません。(2ヵ所)
交換したらインマニをエンジンへ取り付けていきます。
インマニガスケットは新品へ交換。
後は、外した部品をすべて取り付ければ完成です。
これですべて作業は終わりましたのでテスターを接続しチェックします。
エンジンには当然エラーコードが入力されていますので消去しエンジンも始動し調子をみます。
それから、走行テストも兼ねて大阪の陸運局へ行きましょう。
陸運局で検査員の方に問題の無い事をチェックして頂き検査は合格。
新しい車検証と検査ステッカーをもらい工場へ戻ります。
サービスリセットもして新しいステッカーに貼り替え点検ステッカーも忘れず貼り付け。
新しい車検証や自賠責保険、点検記録簿をおクルマへ積み込み完成です。
お客様へご連絡しお引き取りに来て頂きました。
A様、いつも当店をご利用して頂き誠にありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
【今回の作業代】
¥196980円(税別)