今回の入庫車はキャデラック
エスカレード
今回も当店のことをインターネットをご覧になられてお問い合わせ頂きました。
作業内容は、
現在キャディラックエスカレード０２のエアコンが
故障し、生温かい風しかでません。
いつも車検に出している整備工場に診断してもらいましたが
原因がわからない状況です。（アキュムレーター並びにオリフィスを交換したが改善せず）
お客様から、この様な内容でした。
お預かりできることを確認した後、当店へ入庫されました。
エスカレード。。。。
ものすごくデカい。。。
工場には入りますが、クルマの背が高くて作業は脚立など使わないと点検ができません。
圧力ゲージを取り付け点検しましょう。
ガス少ないですね。
ガス洩れが発生してる可能性が高いので点検しましょう。
ガス洩れを確実に点検できるように一度真空引きをします。
真空にして、そのまま数時間後、
ゲージの針はもとの位置に戻ってきます。
確実にガス洩れしています。
ガス洩れの点検を私が確認する前に、前に作業をした工場が交換した部品の確認しましょう。
アキュームレーターは綺麗になっています。
オリフィスはエアコンの配管の中に入っているので一部はずして確認します。
オリフィスも綺麗で交換されています。
それでは当店での点検をしていきましょう。
いつも使ってるガス洩れ点検道具を使います。
ガスが洩れていたら蛍光色に光ってくれるのでとても分かりやすい。
蛍光に光らせる為に専用の液体をエアコンラインへ入れときます。
今回は私が入れなくても入っていたので専用メガネをかけて専用ライトで照らし洩れの点検します。
初めに見つけたのは配管のツナギ目が３ヶ所の洩れでした。
他にも点検します。
室内もアンダーカバーを外してエアコンフィルターを外しエバポレーターも洩れを点検します。
洩れはなさそうです。
エバポレーターを確認するのにエアコンフィルターを外した時、エアコンフィルターが、、、、
汚れが酷い。。。
交換必要です。
まだまだ、エアコンラインの点検。
フロントグリルを外してコンデンサーの点検。
見つけました！
↑ 色の変化分かりますか？
蛍光に光ってる写真を見てほしいのですが専用メガネや専用ライトを使うので撮影ができません。
コンデンサーの下の方が、蛍光色が綺麗に光っています。
コンデンサーもダメですね。
他も確認しましたが洩れはありませんでした。
まずは、この洩れを直さなければいけません。
お客様へご連絡します。
大変ご理解のあるお客様です。
「ある程度の金額は仕方がないので作業を進めてください」
ありがとうございます。
素早いご返事が部品の到着時間まで変わりますのでね。
部品が早ければ作業もスムーズにできるので納車も早くなります。
それでは作業を進めましょう。
ラジエターの前につけられてるのがエアコンコンデンサー
見ての通り電動ファンは付いていません。
（この電動ファンのこと覚えといてくださいね。後程、内容に出てきますので）
コンデンサーを取り外します。
簡単そうで簡単にいかない。。。
コンデンサーを取り外すのに隙間を作ります。
コンデンサーが取り外すだけの隙間ができたのでコンデンサーを取り外しができました。
部品も到着したので取付けします。
取付けできれば配管のＯリングを交換し締め付けします。
次にコンプレッサーのＯリングや配管のＯリングを交換します。
これでエンジン側を完了。
次は室内側、
エバポレーターは洩れていなかったのでエアコンフィルターを新品に交換しカバーを取り付けします。
↑ 上が汚れてるフィルター 下が新品のフィルター
違いがすぐに分かるでしょ！
これでガス洩れ作業は終了です。
エアコン内の真空引きをしましょう。
しばらく時間を使い、真空になったらしばらくほっときましょう。
真空に保たなければいけませんので。
時間をおいて確認したら真空のままです。
これでガス洩れしていないことが確認できました。
それではエアコンガスを補充します。
ガスを１本ずつ入れて、どんどん規定容量入れいきます。
ん！？
おかしい。。。
圧力ゲージで確認しながら、ガスを入れていく途中、
高圧側のゲージの針が高すぎます。
これではエアコンは効きません。
高圧が上がりすぎてセンサーが感知、コンプレッサーが強制停止になります。
ガス洩れがないので点検するのは簡単ですね。
電気系統は先に点検してるので大丈夫。
となると、コンデンサーの熱。
先ほど覚えといてくださいと書いたのを思い出しましょう。
電動ファンが付いていませんでした。
電動ファンが付いていれば圧力で作動し高圧が下がります。
で、エアコンは効きます。
でも、エスカレードには付いていません。
エンジンにファンが付いているだけです。
そのエンジンファンも電動で作動さしていません。
エンジンのファンカップリングの作動の点検します。
この辺の作業は経験でしょうか。
整備士になって働いた時に整備してきた外車で教えられました。
その時に、教えられた点検方法で調べます。
調べた結果、
カップリング不良です。
交換しなければいけません。
ファンの上にカバーが付いているので取り外します。
ファンとカップリングは一緒に取り外します。
次にファンとカップリングを外し新品のカップリングと交換しファンと組み付けます。
交換したらエンジンへ取付けカバーも付けていきます。
これで、エンジン始動しエアコンガスの圧力ゲージを確認します。
バッチリ！！
高圧の針も下がっていきました。
後は規定のガス量を入れていきます。
ガスも入ったので室内はどうなったのか。。。
寒すぎ。大変よくエアコンが効いてます。
↑ 冷えて水滴が沢山付いてます。
よく効いてる証拠です。
これで完成ですね。
しばらく、様子を見るのに圧力ゲージをつけっぱなしにして点検確認をします。
時間をかけて点検確認をして大丈夫です。
これで納車できますね。
お客様へご連絡し引き取りに来て頂きました。
Ｍ様、今回は当店を初めてご利用して頂き誠にありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
【今回の作業代】
￥１６０８４０円 （税別）
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