連続アメブロ演義「まとひ」 帰ってきた存在との対話 | 連続アメブロ演義 まとひ

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剣龍之介のいま、つたえたい話

「過去数千年以上に渡って、『正義』の名の下に、或いは『神の栄光のため』と称して、これまで行われた人間虐殺や虐待の記録を読むにつけ、あなたの良心は反発を覚えませんか。それは今この瞬間でもこの地球上で行われ続けています。

政治犯やスパイなどとレッテルを貼り、ありもしない罪を自白させるために拷問をした記録を読んで憤りを覚えませんか。あなたは現代において映像でも見たはずです。拷問が行われた施設、拷問で殺された人の骨、密告で家族や仲間を売った人々を。

ある時代正しいと思われた人間の作ったルールは時代の進歩と共に変化します。ある体制が崩壊すればあっけなく、あれほど堅固に思えたものがただの張りぼてだったことに気付くのです。

平和・公正・尊重、この大自然の法則こそが永遠なるものです。この世は矛盾と不公平に満ちていると思っておられるでしょうが、大自然の法則によって原因と結果が完璧に作動します。悪行をなした者が逃げ切れる事は決してありません。死んでも無にはならないのです。いや、大自然の摂理に背を向け、自分や家族、身内さえ良ければいいと、毎日欲にまみれて生活している人々こそ地上にいながらにして死んでいるのです。地上に身体は無くても、人々に勇気を与え、行動の模範となる者は生き続けているのです。

いずれ、人間のルールも大自然の法則と一致し、調和します。

『復讐すること』と『あなたの敵を許すこと』、どちらが争いを無くすために有益か、あなたの理性と知性、良心で判断して下さい。答えはお分かりのはずです」