自殺しようとしたことがある。

 

あの頃は、一生治らない難病で(今も治っていない)、特に体調が悪かったときで、神経ループスという症状で、頭もおかしくなっていた。

 

それで、ビルの8階から飛び降りようと思って、柵を乗り越えた。

 

そのとき、たまたまコンクリートの破片か何かを踏んで、体のバランスを崩し「あぶない」と思った。

 

自殺しようとしているのに「あぶない」と思うなんて。

 

そのとき、まだ自分は生きたい気持ちがあるんだということに気づいた。

 

それで、自殺するのはやめた。

 

あのとき、小石につまづいてバランスを崩さなかったら、もしかしたらそのまま8階から飛び降りていたかもしれない。