二人の弟がいますが、下の弟が昨日、脳の手術をしました。
レントゲンに映る白いもやの正体が腫瘍なのか、どんな影響を与えているのかを調べるために
脳の中に電気的な装置を入れるためです。
そんな検査をする必要があったのか私にはわかりませんが、妻と3人の子供のために今それをすることを選択したようです。
私と弟のお嫁さんは緊張して呼ばれるのを待っていました。
6時間以上に及ぶ手術を終えて、集中治療室で会った弟は麻酔の影響で言葉の受け答えもできない状態で、閉じた目からは
一滴の涙が出ていました。
体中チューブだらけ、頭のてっぺんからは中に配線がくるまれているのであろう、ぐるぐる巻きになったアルミホイルが伸びていました。
オマエ宇宙人かよw
と心の中でツッコミながらも同時に、こんなことまでしなくちゃいけないのか、
それを見て、弟のお嫁さんと二人で泣いてしまいました。
頭の中から外にチューブが出ているなんて許せない、悲しさと切なさが溢れてきました。
もう大人になって当たり前に存在していた弟のことを、改めて思いました。
私が11歳の時に生まれた弟が可愛くて可愛くて、ミルクを飲ませ、おむつを取り替えて、熱が出ると心配で傍にいて、
友達と遊ぶ時も、おんぶして遊ぶ、小学生になってランドセルを玄関に放り投げて遊びに行くのを片付けてから行けと叱り、
私が運転免許を取ると遠くの公園まで連れていき遊ばせ、私の彼氏にいちいち懐いて、彼氏と別れると泣きわめき、
次の彼氏にまた懐き。
弟が中学1年の時に私は結婚して家を出たので、そこまでしか一緒に暮らしたことはありませんでした。
弟はいつの間にか大人になり、なにか困ると連絡をしてきて相談をしてくる。一度もケンカをしたことがありません。
展覧会に作品を出すと言って、炭の一斗缶を買ってきて、友達と二人で素っ裸でそれをかぶり、大きな紙の上に倒れて作った作品。
大人になってもいつも明るくバカバカしいことをする。
私が離婚した時に家族や友人達に責められた時も、ただ悲しそうな顔をしていた弟。
その後、私が結婚せずして父親の認知もなく子供を生むと決めた時に誰からも賛成どころか反対する人しかいなかった時も
弟だけは、そんな私を
おもしれー、うちの姉ーちゃん!
として喜んでくれた。そして私の息子をとても可愛がってくれる。子供たちに人気者の弟。
だけど、妻と3人の子供を守るようになった弟は、まともな人間であろうと、仕事のために人に気を使い、優しいがゆえに家族に気を使い
そんなふうに私には見えていました。
同時にこんなに自由人な弟がそこまでして自分を置いて他に尽くす、家族を守るということに、男になったんだなという
尊敬も持っていました。
ただストレスは相当あっただろうと思います。
弟がどう生きるのが正解なのかはわかりません。
だけど、ひとつだけとても幸せに思ったのは、
弟は妻にとてもとても愛されているのだと、そして彼も妻を心から愛しているのだと、
無言で横たわる弟に涙を流しながら話しかける弟の妻。
ほんの少しだけ弟が手を動かしたのが、妻に手を繋ごうと言っているのだと私にはわかりました。
そこからただただ愛のエネルギーが流れていました。
昨年、父が心筋梗塞と肺がんで入院した時も流したのと同じエネルギーワークをしてきました。