学生時代・・・どぅ~しても『古着屋』さんでバイトしたかったんです。 その四。 | 代官山まったりベランダタイム TCDスタッフblog

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ジーンズカジュアルのマーチャンダイジングを主とする、有限会社TCDのスタッフblogです。
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1980年代初期から中盤にかけて
ジーンズは、お世辞にも「カッコイイ」アイテムではなかったです。
“ペダルプッシャー”や“パネルカット”が登場してデザイン・ジーンズ花盛り!
やや“おしゃれ着”として定着しつつありましたが
それはそれは、「へんてこりん」なものでした。

一方、高校生のときからガチガチの『トラッド&アイビー』少年だった私は
【メンズクラブ~メンクラ】が教科書で、そこで紹介される
アメリカのアイビーリーグに集う人々のスナップを見て
「リーバイス501」を知り、かっこいいジーンズは「501」だけ!
と思い込んでいました。

ただ当時の「501」の生地は、空紡糸(BD or OE) に変更されたばかりで
パターンも少し細く修正されて・・・今思えば、たいへんカッコ悪いジーンズでした。
コスリやヒゲやエッジダメージ、トッピングという技術も開発されていない時代。
まだバイオさえ開発されていません。
ストーンウォッシュかブリーチ。もしくはその併用。
「 生 = Original = Rigid 」 も、ほとんど店頭に無い時代です。
そんな時、古着の「501」に出会ったのですから
そりゃあ・・・夢中になります。

前の【縫蔵雑記】でも書きましたが
当時は、いろいろな事が未だ解明されず!というタイミング。
“都市伝説” めいた話も多かったんです。
代表が 「501 1966年製」~最後のVintage です。
要は、「501」の1966年製が「天然インディゴ」で染められた最後の生地で
赤タヴも Levis になってはいるけど
1966だけは、 LEVIS 赤タヴ と同等の価値が有る!!という話。
見分けかたは、もちろん外観です。それとヒップポケット口の三巻。
1966以後は管縫い(チェーンステッチ)
1966は、本縫い(一本ステッチ)
これらは、まったくのデタラメではありませんが
基本的には、間違っています。
まず、根本的にジーンズが大量生産され始めてから
そもそも「天然インディゴ」は使用されていません。
1800年代後半には、すでに「合成インディゴ」が開発され
『501XX』 でさえ、天然インディゴが使われた形跡はありません。

『501XX』 は、あまりにも有名ですが
『501 A』 通称“Aタイプ” 『501 S』 通称“Sタイプ”
珍しい所では 『501 /501』
『501』 のユースもしくはボーイズの 『503 B』
『501』 のジッパー仕様の 『502 Z』 
『505』 のプロトともいえる 『551』
数少ないWomen's、所謂「モンロージーンズ」 の『701』

Gジャンも・・・
所謂「ファースト」 センターにプリーツの有るフロント片ポケの『506XX』
「セカンド」 プリーツ付の両ポケの『507XX』
「ファーストのファースト」と呼ばれる、プリーツ付片ポケ/フラップ無
は、『ツープリーツドブラウス』と呼ばれていました。
そして、現在のGジャンの原型となった「サード」=『557』
『557』のLONG(着丈が長い)のが『558』
『557』の裏ブランケット付が『559』

こんな事を、古着屋のオーナー、店長、店員そして顧客の皆さんで
ひとつひとつ解き明かしていったんです。
リーバイスだけでもまだまだありますよ!
ましてや「リー」や「ラングラー」「マーベリック」に「ビッグスミス」
「ビッグマック」「ペニーズ」、「ワーズ」や「DEE CEE」・・・etc
掘っても掘っても掘っても掘っても、謎は尽きませんでした。
楽しかったなぁ~!

あらら、えらく長く駄弁りました!
機会があったら、また昔話をしたいと思います。
おしまい。