トランペットパートの杉村です。
ポップスコンサートまであと2回となった今週末の練習は、津守先生の合奏でした。
実際に楽器を吹きながら細かいニュアンスを説明してくれてる場面ですね。
まずは基礎合奏から始まります。
・楽器の響くポイントを大切に
・ロングトーンでもタンギングでも同じ音色で響かせる
・ロングトーンはアタックだけ強くて尻すぼみになりがちなので、響きを保つように
曲の練習はベニーグッドマンメドレーから始まります。
・メドレーなので、曲が変わるごとにキャラクターをはっきりと変える
・曲ごとのキャラクター、緩急を強く
・シングシングシングの始まりはダークな雰囲気で
・カップミュートのところは音量より音色が欲しい。ミュートにティッシュ一枚詰めると良い
・上向きにリリースする音と、下向きに打ち付ける音を使い分けて
広報用の動画も撮ってたりしました
続いてニューシネマパラダイス
・指揮に全て合わせるのではなく、始まった後は奏者同士のアンサンブルで
・各所にアンテナを張って緊張感を持って
・全体的にフレーズを長く
この日はみんな疲れてるのか特にフレーズが短かったようです。
↑拘りのたくさんのシンバルが見えますね ※前回のブログを参照
その後はララランドとパイレーツオブカリビアンをやりました。
最後に先生から
・指揮者が全て振ってガチガチに指示を出すわけではない
・奏者がやりたいこと、やりたい音楽を自発的に出してほしい
というようなお話がありました。(ちょっとうろ覚えだけどこんな感じだったと思います)
そんなこんなで本番まであと練習1回を残すのみになりました!
予約フォームはこちらから。
ぜひおこしやす~
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おまけ1
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楽器マニアとしてバトンを受けましたが、そんなに楽器持ってない(せいぜいトランペット属を7本ぐらい)なので、最近よく使っているマウスピースの紹介をば。
トランペットパートの人にもあまり興味を持ってもらえない拘りポイントについても触れていきたいと思います。
まずはマウスピースの基礎知識から。
たくさんありますが、以下4つを押さえておけば問題ないです。
リム内径
大きい…音量↑スタミナ↓、太く豊かな音色
小さい…音量↓スタミナ↑、コンパクトでギュッとした音色
個人によって好むサイズ感が結構異なります。なのでマウスピース選びはまずこのリムサイズから、ですね。
カップ
深い…高音域の出しやすさ↓、暗い音色
浅い…高音域の出しやすさ↑、明るい音色
基本的には中庸のCカップが使われます。コルネットやフリューゲルは深めのものが使われます。
スロート径
太い…抵抗感↓音量↑スタミナ↓、太い音色
細い…抵抗感↑音量↓スタミナ↑、コンパクトな音色
リム内径と似た要素ですね。大きいリム内径は唇に負担がかかるのに対し、大きいスロート径はお腹など身体全体に負担がかかる点が違ってきます。
バックボア
オープン…抵抗感↓音の広がり↑
タイト…抵抗感↑音の広がり↓
音色感を決めるポイントですね。オープンなバックボアはオーケストラプレイヤーに好まれ、タイトなバックボアはスタジオプレイヤーに好まれる傾向があります。
上記を踏まえて手持ちのマウスピースを紹介したいと思います。
V.Bach 1-1/2C ホルガーマックカスタム
リム :小---〇-大
カップ :浅--〇--深
スロート :小---〇-太
バックボア:細---〇-太
普通のバック1-1/2CをドイツにあるDowidsの工房でカスタムしたモデルです。
バックボアが独特の広がり方をしていて、ロータリートランペットにも合うような深みのある音がします。
1年ぐらい使ってなかったのでやや黒ずんでますが、最近また好んで使ってます。レア度高め。
Greg Black 1-1/4C 25 10
リム :小----〇大
カップ :浅--〇--深
スロート :小---〇-太
バックボア:細----〇太
トロンボーン用で圧倒的な人気を誇るグレッグブラック、トランペット用もすんばらしいです。
太めのスロートにオープンなバックボアで、めっちゃ鳴ります。
全体的に重めの形状ですが、グレッグさんはジャルディネリの元で研鑽を積んでいたのもあり、ジャルディネリ直系のサウンド感です。
モッサリにはならず明るくスパーンと響いてくれます。
ハンドメイドで作っているせいか生産が不安定なことで有名です。注文しても1年待ちとか。ただの気まぐれかも
またこの個体は刻印のGの位置が微妙にズレており、ハンドメイドならではの味がありますね。笑
Monette Tradition Plus 2/3/6
リム :小--〇〇〇大
カップ :浅--〇--深
スロート :小----〇太
バックボア:細----〇太
3本まとめての紹介です。モネットが去年あたりに出した新モデルで、リム内径違いで2(1-1/4C相当)、3(1-1/2C相当)、6(3C相当)の3本が出ています。
かなり気に入ったので3本とも集めて、サテンメッキを掛けたら厳つい見た目になっちゃいました。
左からサテンゴールド、サテンシャンパンゴールド、サテンピンクゴールドです。
モネット特有のショートシャンク(一般的なマウスピースより7mm短い)、ビッグスロート、オープンバックボアを採用しつつ伝統的な外見に合わせているので、扱いやすくオススメですね。
C管との相性が良く合わせることが多いので、今回のコンサートでは出番はないかも。
AR Resonance Tero Lindberg Leadモデル
リム :小-〇---大
カップ :浅〇----深
スロート :小----〇太
バックボア:細--〇--太
イタリアのマウスピースメーカー、ARレゾナンスがフィンランドのトランぺット奏者テロ・リンドバーグのために作ったモデルです。
リムとカップはシルキーのファディスモデルをコピーしてるらしく、浅いカップでめちゃめちゃブライトな音色ですね。
今回のコンサートはポップス曲で明るい音が求められる場面も多いので、出番もたくさんありそうです。
以上マウスピースの紹介でした。
ちなみに本番当日何を使うかはまだ決めかねているので、もしかしたらここにないやつを使っているかもしれません(爆)
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おまけ2
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今回のコンサートの2部メインとなるララランドですが、原作の映画は皆さん見られましたか?
僕は3回ぐらい見ました。その度に泣けます。
特に終盤のエピローグ、セブがミアとの「あり得たかもしれない未来」を想像して描かれるところがもう切なくて最高です。
そんなエピローグにトランペットの大きな見せ場があります。
カデンツァ風のソロで、最後は実音ハイGのロングトーンで締めるんですよね。
そんな最高難度の技を劇伴でやってのけているのは、アメリカ西海岸最強のリードトランぺッター、ウェイン・バージェロン。
Mrインクレディブルとか、ピクサー映画の劇伴のトランペットもだいたいこの人です。まさにハリウッドサウンド。
初めて映画でこのシーン見たときはテンション爆上がりでした。
ところでこのララランド、シネマコンサートもやっています。
映画を流しながら生のオーケストラが音楽を演奏するというコンサートで、映画ファンも音楽ファンも楽しめるやつです。
一昨年に東京で開催すると聞いたとき、あのトランペットソロは誰が演奏するの??って気になりましたよね。
できる人も相当限られるだろうし。。
とか思ってたらまさかのご本人召喚。笑
もちろん行ってきました。ハイGも完璧に決めてたし、エピローグ以外もアドリブソロたくさんあって最高でした。
韓国でシネマコンサートをやった際にもご本人呼ばれてたみたいです。9:40ぐらいから該当のソロパート。
ハイGの運指を1番で取ってるのが興味深いですね!
なお今回演奏するララランドの編曲ですが、残念ながらこのエピローグ部分の曲は使われておりません。。当たり前か
以上、トランペット目線でのイチオシポイントでした。
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おまけ3
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ブログに差し込む隙がなかった写真をここで供養します
練習前にうんていで遊ぶおのせさん
同じくうんていで遊ぶ団長
練習前に喫煙所に向かうDAigoh
それではまた~