そう言って、地獄童子は鬼太郎を庇い、ミミーンにたった一人立ち向かって行ったのだ。
そのミミーンが今、ここにいる。
「宇宙妖怪…! 答えろ! 地獄童子を…地獄童子をどうした!?」
鬼太郎の問いに、ミミーンは顔いっぱいに笑みを浮かべた後…背中を逸らせて、腹を2度叩いた。
「ま、まさか…!?」
「馬鹿ナ、奴。死ンダ。地獄童子、死ンダ!
ヒャハ、ヒャハハ! イヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!」
地獄童子は、ミミーンによって殺されていたのだ。
「そんな…地獄童子が…!!」
鬼太郎は崩れ落ちるようにその場に跪いた。
「イヒャヒャヒャヒャ!」
そんな姿を嘲笑うかのようなミミーンの笑い声。
「宇宙妖怪…! 僕はお前を、絶対に許さないぞッ!!」
普段は誰に対しても温厚で礼儀正しい鬼太郎が、激しい怒りを露わにした。
体から霊気のオーラが迸る。
「行くぞ、小牟! 抜かるなよ!」
「合点承知の助じゃ! 任せぃ!」
「このえん魔様がぶっ潰してやらァ!!」
鬼太郎の両肩に並び立つ零児達。