――一方、忍達は。
「零児君達と別れた方角から強い霊力を感じる…鬼太郎か」
ぬ~べ~がいち早く察知した。
「宇宙妖怪が出たって事!?」
「そう考えるべきでしょうね。相手の妖気が感じられなかった…あの白いスライム型が現れたのかも」
「しまったな…私が向こうのチームに行くべきだったんじゃ」
「鬼太郎はかつて、宇宙妖怪を退けたと言っていた。
それに加え、向こうのメンバーは妖怪退治に長けた構成になっている。
そうそう後れは取らないでしょう。
それよりも、巴マミ達と鬼太郎達がそれぞれ1体ずつ宇宙妖怪を相手にしているのだとしたら…」
「もう一体…」
「あのオカッパ頭か」
「そう」
クンクーン、そしてミミーンが出現したにも関わらず、未だその姿を見せようとしないのは、
メメーン。
「私達が戦う事になるとしたら、恐らくは奴だわ」
「戦況を見計らって、他の宇宙妖怪と合流すると言う線もあるな。
あのオカッパ頭は恐らく宇宙妖怪の中で一番頭が切れる」
「もしくは、まどかの側にいるのかも知れない…」
ほむらの表情は翳る。まどかは無事なのか。
(キュゥべえ。いるんでしょう。状況はどうなっているの)
(ああ。ちゃんと見ているよ)
姿は見せないが、キュゥべえも近くにいるようだ。
(君たちが進んでいる方角。まどかの姿を発見したよ。気を失っているだけだ。死んではいない)