(俺は…)
真は決意した。
(俺は、護りたい! この呪われた力を…誰かを護るために使う!)
己の力を肯定し、それを正しき事のために振るうと。
「ウオオオオオオオオッ!!」
「何!?」
「ま、また暴走!?」
「いや、違う。シン、気づいた。大切な事」
真の額に切れ目が入り、「第3の目」が覚醒する。
「むぅ…食らえ!」
ギレールは手から光線を放ち応戦する。
だが、ギレールの攻撃では真の体に傷一つつけることはできなかった。
「ウゥウウウウウッ!」
少しずつギレールとの間合いを詰め反撃に転じる。真の迷いは完全に消えていた。
今はただ、傷つき倒れている仲間を、そして悪に怯える小さな命を護るため、
真は立ち向かうのであった。
パトカーのサイレンの音が近づいていた。
住民がグロンギが殺人を犯していると思い通報したのだ。 周りは警官隊に包囲される。
「くっくっく…人間同士争いたまえ」
ギレールはすぐさま撤退した。
「五代君が戻るまでこの街は俺たちが守るんだ!」
「おおおおおおおーっ!」
警官隊の陣頭指揮を執る、警視庁の杉田刑事。