先ほど雪組退団者が発表されました。詳細は下記リンクの通りです。
https://kageki.hankyu.co.jp/sp/news/20240521_004.html
既に発表されていたトップスター彩風咲奈さんさんを含む5名の方が退団されるようです。娘役さんが多いのは少し気になりますが、最後の公演を無事終えられますこと心よりお祈りしています。
加えて本日付けの退団者の方も2名発表されました。あえてお名前は言及しませんが、お一方は昨年の事件における被害に遭われた歌劇団所属の女性のご家族の方です。
ご家族を失ったという筆舌し難い悲しみだけでなく、度重なる劇団の不誠実な対応かつ改善を断行しようとしない隠蔽姿勢に多くの悲しみと不信感を募らせていたことと思います。
今年のご遺族側代理人弁護士による会見では、歌劇団所属としての立場があった中で悲痛な思いや、パワハラへの認識の甘さ、改善に至らぬ歌劇団の対応に対する憤りを書面にて公表されていました。
戻れない覚悟を持って出したであろうコメントはご家族を失った喪失感と強い後悔、改めて欲しいという思いに溢れていました。
こうした覚悟は、果たしてパワハラ加害者、ひいては歌劇団という組織に届いたのでしょうか。
私は、合意を持ってしてもなお、こうした悲痛な叫びは届いていないと感じています。届いているとは思えない対応ばかりだからです。
先日からいよいよ宙組再開のチケット販売も始まりました。パワハラ加害者に対する相応の処分も無ければ、頭を下げる場もなくです。舞台上で、その機会が与えられることはないのだと思います。まるで綺麗事のように耳障りの良い言葉を並べてお涙頂戴になるのは目に見えています。
何も再開するなとは言いません。ただ、再開に相応しい態度を、プロセスを踏んでからではないでしょうか。
この退団発表に、私は悔しい思いがあります。彼女にとって最愛の家族を失った場、その環境が少しでも変わったと思いながら辞めていけたのかが疑問だからです。
「もう愛想も尽きた」
そんな気持ちにさせてしまったであろうことが、悔しくてなりません。歌劇団は、いつになったらこのことに、向き合うのでしょうか。