本日歌劇団側の記者会見及び、遺族側代理人による記者会見がそれぞれなされました。

参考にしたそれぞれ動画配信はこちらです。



https://www.youtube.com/live/oly9Bnhp74o?si=U3wYbzrj5hZrgLwF





こちらの記事レイアウトのやり方がまだわからないため目次がないなど少し読みづらい形ですが内容を踏まえながら思う事を書いていけたらと思います。

なお、投稿内容に誤りが発生する可能性もありますので、必ず原本たる配信や資料をそれぞれご確認頂きますようよろしくお願いいたします。




まず、合意にあたってパワハラ認定された内容は14件、当初15件だったものが合意文書作成にあたり統合等がなされた結果だそうです。なお、ご遺族代理人弁護士によると合意項目⑸は追加されたものとのことです。


合意を踏まえ、HD会長はじめ歌劇団理事長等々の謝罪、及びパワハラ該当者10名中6名からの直筆の謝罪文を提出したとのこと。なお、ヘアアイロンの加害生徒は合意当日には提出がなかったものの謝罪文提出意思はあるとのことです。


歌劇団側による今後の改善策等については記者会見のYouTube配信、または下記のリンクをご覧ください。

https://kageki.hankyu.co.jp/news/20240328_003.html


また、昨年刊行された宝塚GRAPH23年11月号の不適切内容の掲載についても併せて謝罪があったとのことです。謝罪内容はこちら。

https://www.tca-pictures.net/info/240328.html


合意にあたっての詳細は改めて発表資料等を確認ください。




ここからは各記者会見を見て感じたこと、質疑応答などの内容を踏まえた私の印象などをお伝えしていきます。

聞き取りづらいところもあったので都度ファクトチェックのほどよろしくお願いします。




まず、歌劇団側の会見を見ていて思ったのは「曖昧な回答と形式的な謝罪に終始」という印象でした。ご遺族側代理人弁護士の会見と比較すると一目瞭然です。「回答を控えさせて頂く」という文言が何度も繰り返される歌劇団側、同様の質問に答えられる範囲内で詳細が語られるご遺族側代理人。

こうした対照的な回答を見るだけでも保身や隠蔽体質が透けて見えてしまいました。特に謝罪文提出者の明言は差違が出るのを避けるためか殊更回答差し控えを強調しているように感じました。


個人的にもこうした謝罪意思の有無こそ有耶無耶にしてほしくないと思っています。反省したか否かが曖昧にされた結果、謝罪したにも関わらず非難され続けることもまた違うと思うからです。96期問題の時もそうでしたが犯人の特定やその処分を有耶無耶にしたことで全てに疑いの目がかかり続けました。曖昧にしていいことはないといい加減理解すべきです。



途中ご遺族側代理人弁護士の方は、歌劇団側が問題の根幹として体制構築不備を殊更に主張することに苦言を呈されていました。「パワハラ生徒の言動の責任を減ずる可能性がある」と。

私もそう感じました。あまりに労働環境を事件の主たる要因に帰結しているなと。そこには個人への処分を避ける姿勢が見え隠れしていました。

労働環境は例えるなら乾燥した風の強い気候のようなもので、火災の一要因に過ぎません。結局は火をむやみに扱う者が1番の原因なのです。

肝心なこの部分に処分を与えれないこと、その体質に改めてがっかりしました。今回パワハラ該当者個人への処分は言及されませんでしたが、私は事実認定された以上しかるべき措置を講じるべきだと考えています。今後の抑止力のためにも、処分として内外に示すことは重要です。



宝塚GRAPHの内容についても不快感を隠せません。と同時にパワハラや火傷事件の事実を隠蔽し、事もあろうに茶化す内容を載せた加害者の恐ろしさにゾッとしています。劇団が隠蔽してくれたからとタカを括って自ら起こした事をあのように載せられる腹の黒さはとんでもないです。

そうした面を見ても厳しい処分を課すべきだと私は思います。




最後に、会見内で亡くなられた方のお母様のコメントが紹介されていたのですが胸を締め付けられました。守れなかった後悔、我が子に会いたいという想い、叶わない現実。そうした筆舌に尽くしがたい無念が記されていました。

家族、特に両親が我が子を想う気持ちは無償のものです。どんなに歳を取っても、身体が子供より弱くなっても体調を心配し気をつけてと声をかける。そんな存在です。それだけの存在を奪ってしまったことを、劇団及びパワハラ該当者は重く受け止めるべきですし、必要な処分を甘んじて受けるか、自ら身を引くべきです。



私は処分がないという現状に満足しておりません。今後も必要なことに声をあげていきたいと思います。

そして改めて亡くなられた劇団員の方、並びにご遺族の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。