【第3節】各事象により導き出された答えと考察
前節までの各事象を踏まえ、それらを客観的に鑑みた上で導き出される答えを、下記に列挙させて頂きます。
・私たちのコンバート申請に対するOttocoinの配布は、暫くの間は、プレマインされた際に作られた新しいウォレットから行われておりました。
プレマインとは、既知の通り、不特定多数の市場参加者によるマイニングが公開・開始される前に、一定量を開発者側の意思によって供給できる仕組みのことを指します。
これは暗号通貨の開発者(発行元)にしかできない行為ですので、いかにOTTO運営が「ICO中に他のパーティによって一括購入された」との声明を出したとしても、この事象を考察いたしますと、「Bitregion=OTTO運営」であると認識せざるを得ないものと思われます。
・『QTMt2kXf9jS9EoM3g5jw6vhD247XtWFDGF』というウォレットアドレスにおきまして、同時期(同時点)にて3つ同じ名前、且つそれぞれ引き出しの異なる財布を管理するという通常からは逸脱した管理方法自体、ブロックチェーン管理者しか行う事ができない方法です。
即ち「Ottocoinのメーカー」という立場にあるからこそできる芸当となりますので、『QTMt2kXf9jS9EoM3g5jw6vhD247XtWFDGF』ウォレットの所有者が、仮に建前上Bitregionであるとした場合におきましても、Bitregion自身がブロックチェーン管理者である、という逆説的な裏付けにもなってしまいます。
・『QTMt2kXf9jS9EoM3g5jw6vhD247XtWFDGF』というウォレットアドレスを利用した送金処理の多くは、複数(最大100個)の送金先ウォレットを1つのブロックにまとめて送金する、というものでした。
これはWebウォレットでは勿論のこと、通常のデスクトップ(QT)ウォレットを使用しても、できないものと推測しております。
そうした場合、やはり開発者側による送金であると捉えざるを得ない送金方法になりますので、上記同様、Bitregion自身がブロックチェーン管理者である、という逆説的な裏付けにもなってしまうものと思われます。 (但し、もしリスト化した送金先データを、容易にインポートすることができるのであればこの限りではありません。)
以上、導き出された3つの答え全てにおきまして、「Bitregion=OTTO運営」であるという事を示唆しておます。
但し、ここまでの検証が全て間違いであり、そのように誘導されたものである可能性も検討いたしました。
しかしながら、その場合、行うべき「偽装工作」が逆であるべきなのです。
仮に誘導している場合は、別組織であるという「解」に繋がる方向性でなければなりません。
状況証拠から判断出来得る全ての事象からでは、「OTTO運営はBitregionとは別組織である」と声明を出している内容とは相反してしまいます。
そのため、上記「誘導案」は破棄することとし、現状から判断いたしましても「Bitregion=OTTO運営」であるとの結論付けに至った次第です。
ここで第3節はお終いです。 ありがとうございました。
【あとがき】
この度の情報公開に関しまして、「触れられたくない部分には、触れない方が良いのでないか?」というご意見を複数頂戴いたしました。
記事を書かせて頂きます上で、ご意見を頂けるという事は、大変嬉しい限りでございます。
折角ですので、ここではこの件に関しまして、私の考えを少し述べさせて頂きたいと思います。
先ず、皆さまがご懸念されるであろう部分に関しましては、本ブログを書く前におきまして、私自身も承知している部分であり、それらを考慮した上でこの度の記事を書かせて頂きました。
その上で、この度の記事にいたしましたBitregionとOTTO、C-CEXの足跡や繋がりは、ある意味、少し調べれば必ず見えて来る(誰でも辿り着ける)部分でもございます。
その辺りは、彼ら(BitregionやOTTO運営ら)も承知の上だと考えております。
ブロックチェーン技術は、ご承知の通り取引自体はとても透明性の高いもの(ガラス張り)でありますし、私は、彼らはその道のプロであると考えております。
私程度が、ほんの少し何かに気づいたとしても、彼らにとっては、とても些細なことに過ぎないものとも思っております。
もしかしたら、敢えてヒントを与えてくれていたのかもしれません。
逆に、絶対に気付かれたくない場合は、当初から「絶対に気付かれないようなトランザクションを創り上げる」ということも、十分可能なのです。
また、三者それぞれが全て異なる組織である、という事をアピールしているのは、ある種、建前程度のものであるとも考えております。
即ち、メーカー・サプライヤー・ベンダーが全て同じであるという事は、彼らの口からは、大手を振っては言いたくない事項なのかもしれません。
彼らが否定をするのでしたら、どのような証拠が顕在化した場合であったとしても、あくまでも「否定」を貫き通すだけで良いと思っております。
この程度のことで彼らの計画に対し、何らの支障をきたすとは、今日までの軌跡を振り返る限りにおきましては考えられません。
逆に、もし彼らが自身の計画を断念せざるを得ない状況があるのだとしたら、それは彼らの所在を解き明かされた場合のみ、だと考えております。
Bitregion、OTTO、C-CEX、これら全てにおいて言えることは、運営者の所在が未だ不明である、という確固たる事実です。
私自身も、過去何度か所在解明に取り組んだ経緯もございます。
恐らく多くの方が、ご自分で取り組まれたり、その道のプロに委ねるなり、同じことを行われているはずです。
それでも、全く何も見えて来ません。
このことこそ、彼らにとって触れられたくない真実だと考えております。
そういった意味で、この度のブログ公開は、私自身が事前に思慮した上での公開である、ということを皆さまにおかれましては、どうぞご理解頂けますと幸いです。
また何か新しい発見がありましたら、ご報告させて頂きます。