この度の検証は、2017/11/18及び2018/1/24のある発見を基に行っておりましたが、今般、お二人の方にご協力によって、更にある仮説が確証に変わりましたので、ご報告させて頂きます。
先に、この度の検証結果を簡潔にご報告いたします。
① OTTO運営とC-CEX取引所は運営母体が同じである、と言わざるを得ない。
② OTTO運営自身がC-CEX取引所を介し、今日までに約151,000 OTCを売却した。
一見、どちらかと言うと①はポジティブニュース、②はネガティブニュースと受け止めがちですが、私は②もポジティブな側面の方が大きいと考えております。
さて、今回このような結論に至った経緯に関しましてご説明させて頂く上で、全てをご報告いたしますと、とても複雑なご説明を要することになります。
従いまして、本記事では、その理由を指し示す表面的な部分のみに焦点を当て、深層部分に関するご説明は今回のご報告からは省かせて頂くことといたしますので、何卒ご容赦ください。
先ず、
『① OTTO運営とC-CEX取引所は運営母体が同じである、と言わざるを得ない。』件に関してご説明いたします。
【検証1】OTTO運営のウォレットの動き
別の記事にも掲載させて頂いた事がございますが、下図は、OTTO運営ウォレットにおける2017/9/19以降(即ちコンバート申請に対するOTC配布以降)の動きとなります。
2017/11/12~同12/28の間に、41件の送金が行われました。(図中、A列をご参照ください)
その後、2018/1/24(Block #103128)に最終残金が移動する事になるのですが、このブロックを構成する中には、OTC最終残金以外に、送金手数料(fee)と、ExchangerサイトでのDepositの一部、それにC-CEX取引所のDepositの一部が含まれていることが確認できました。
但し、この段階では、まだ「OTTO運営=C-CEX」とは断定できません。
理由は、コンバート用のOTC配布後(即ち2017/9/19以降)の時点で、既にOTC残金の所有権がC-CEX取引所に移行した可能性があるためです。
下図は、2018/1/24(Block #103128)の送金内容です。
上図は細かすぎますので、下図では特筆すべき箇所を拡大してみます。
赤枠で示しました①②③にご注目下さい。
①は、OTTO運営の最終残金ですので特に問題はございません。
ここでは他の送金と同じ管理下にあることの証明のために赤枠で括りました。
②は、OTTO運営主宰のExchangerサイトと深い関わりがあります。
後述【検証2】で、OTTO運営主宰のExchangerサイトとの関係、更に、Block #72488との関係をご説明します。
③は、コンバート以外での送金先のウォレット保有者と、同一管理である事が確認できます。
この件は、後述【検証3】で詳細をご説明いたします。
【検証2】ExchangerサイトにおいてのDeposit
この件は、過去に記事にいたしましたが、私たちがExchangerサイトにDepositとして送金したOTCは、既にExchanger管理下のウォレットにはありません。
下図の通り、Exchangerサイトにおきまして数字上は残っておりますが、実際には別所に送金されております。
それでは、どこに送金されたのか?
その答えが、下記の二つのブロックにあります。
・Block #72488
・Block #103128
下図は、Block #72488の送金となりますが、この全てがExchangerサイトからの送金となります。
では、この送金先はどこか?ですが、それが【C-CEX取引所】である事が解りました。
私たちがExchangerにDepositとして送金したOTCは、まとめてC-CEX取引所に流れていたことになります。
同時に、Block #103128を構成する送金の中で、18個がExchangerからであることが確認できましたが、こちらはOTTO運営同士の授受であることから、これ以上のご説明は割愛いたします。
【検証3】コンバート配布以外のOTC
私たちのコンバート申請に対するOTC配布以降におきまして、上記【検証1】の中で41件の送金が行われた、と記載いたしましたが、これらはどこに送金されたか?について検証してみました。
41件の送金の内、半数の20件に関しましては、C-CEX取引所であったことが解りました。(残りの21件も同様であると思われますが、未だウォレットに動きがありませんので、現時点では不明)
C-CEX取引所に送られたことが何を意味するか、という事に関しましては、次節でご説明いたします。
【結論】
上記の検証によって、
・OTTO運営のみが操作可能であるExchanger内のDepositを、C-CEX取引所でのWithdraw(出金)に利用している点。
・OTTO運営の残金を、C-CEX取引所におけるDepositの端数と共に一括送金出来た点。
・コンバート申請以外のウォレットに送金したOTCを、C-CEX取引所でのWithdraw(出金)に利用している点。(こちらは補足事項)
深層部分ではこれ以外にも非常に説明し辛い事実がございましたが、表面上は以上の点から、『OTTO運営とC-CEX取引所は運営母体が同じである、と言わざるを得ない』結論に至りました。
※ 検証の中では、C-CEXに対するレンディングの可能性も含め別の角度からも検討いたしましたが、これを否定する新たな材料・事実もありましたため、これら別の可能性は破棄いたしました。
続きまして、
『② OTTO運営自身がC-CEX取引所を介し、今日までに約151,000 OTCを売却した。』件に関してご説明いたします。
前述【検証3】におきまして、20件に関しましては、C-CEX取引所に送金されたと記載いたしましたが、この全てが、利用者のOttocoinのWithdraw(出金)に利用されました。
※ Withdraw(出金)に利用されたことの裏付けは、先日ご協力頂きましたお二人のウォレットアドレス所有者の取引履歴からも明らかです。
ここでの「利用」とは、「売却」にも当たります。
当然ですが、Withdraw(出金)した人が購入した人とは限りません。(これは「暗号通貨取引所」全てにおいて言えることです)
下図をご確認ください。
こちらは、C-CEX内でWithdraw(出金)として使用されたOTCをまとめた表となりますが、約151,000 OTCが売却されたことになります。
ここで、もしかしますと、
「OTTO運営が自分たちの知らないことろでC-CEXに参加して、価値のないOttocoinを売りつけて、これは詐欺ではないのか?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私はそのようには考えられません。
売却したOttocoinの総額は、日本円で凡そ500万円ほどです。
果たして、その程度の利益を上げることが、OTTO運営にとっての益になるでしょうか...
売却し続ければ、当然ながら価格は下落します。
私は、単に流動性を高めるために、売却したように考えております。
ここまでが、この度の検証に関するご報告となります。
非常に解り辛い内容になってしまいましたが、文章にする難しさを痛感しております。
【Ottocoinの今後に関しまして】
C-CEX取引所で、新規アカウント開設が制限されている現状におきまして、もし今、保険サービスを告知した場合におきましては、一般市場からのOttocoin需要が高まる反面、新規参入者を一切拒絶してしまう事になってしまいます。
そのような側面から、Ottocoinを必要とする保険告知等は、C-CEX取引所での新規アカウント開設が再開されてからになるものと考えております。
他方で、この度のご報告には一切触れなかった「BitregionとOTTO運営とを繋ぐ裏付けとなる証拠」は、過去のOttocoinのBlockchainの中にありました。
これはまた別の機会に記事にしたいと思います。
また、新たな発見がありましたら、ご報告させて頂きます。