違和感を覚えた言葉づかい14「砂糖とミルクはおつけされますか?」 | 芦屋話し方教室 元日本テレビ系列局アナウンサーが教える『伝わる』話し方

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元 日本テレビ系列局アナウンサー。現在は信頼関係を築くコミュニケーション、お客様から選ばれる接客などを伝える研修講師。
全国各地で研修依頼を受ける他、どなたでもご参加いただける話し方教室を地元芦屋市で開催中!

今朝、早起きして夙川の桜を見に行ったのですが、体が冷えてしまい、近くにあったファーストフード店で温まろうと、ホットコーヒーを注文しました。

 

その時、店員さんが言った

「砂糖とミルクをおつけされますか?」
 
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違和感がある言葉づかいです。
 
「お客様が」砂糖やミルクをコーヒーに入れて飲むか確認するなら、
「尊敬語」の基本パターン
「お・ご〜になる」
「〜れる・られる」
などを使って、
「砂糖とミルクをおつけになりますか?」
「砂糖とミルクをつけらますか?」
と言うのがスッキリした表現ではないでしょうか。
 
「砂糖とミルクをおつけされますか?」
は、
「自分側」の行為に使う「謙譲語」の基本パターン「お・ご〜する」
「相手側」の行為に使う「尊敬語」の基本パターン
「〜れる・られる」
が混ざっていて、ややこしい表現です。
 
全国各地にあるファーストフード店でのことです。
もし、接客マニュアルにこの間違った日本語が書かれているなら…と思うと少し残念に思います。
 
私と一緒にいた夫は、
「つける」という言葉の選択自体にも違和感があると言っていました。
 
確かに。
と私も思います。
 
「つける」を「使う」にして
「砂糖とミルクをお使いになりますか?」
と言うのが、1番スマートではないでしょうか。
 
皆さんはどのようにお考えになりますか?
 
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