久々更新。

本日の1冊。

「ルームメイト」今邑彩


ごく普通の女子大生が、ひょんなことから知り合った友人とルームシェアをすることに。
しかし、最近になり相方の様子がおかしい。
なんだか別人のようだ…。

とまあ、こんな感じではじまります。

読んでみると、私の好きな叙述トリックものだったわけですが、
まさかそうくるとは…。

なかなかうまく伏線が張られていて面白かったです。

ただ、相方と一緒に事件を追うことになる男性の性格がなんだか途中から変わっているような…。

それと、結末ははっきりいって後味のわるいものです。
(文庫版には、エピローグを読むか読まないかはあなたで選んでくださいと作者の言葉で書いてあった)

その後も、この方の小説を読み漁ることになったのですが、
いずれも気持ちのいい終わり方ではありませんでしたね。

ただ、トリックはほんとうにすごく良くできています。

「気持ちのいい終わり方ではない」というのは私の完全な意見なので、
ぜひ気にせず読んでみてください。
きっとあなたもだまされるはず!

ルームメイト (中公文庫)/今邑 彩
¥820
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しばらくは、今邑さんの作品について触れていこうと思っています。


今日の1冊。

貫井徳郎「慟哭」。


これにも驚かされた。

いわゆる、映像化できない作品になるのですが、これもまた巧妙なやり口でしたね。


警視庁捜査一課長の佐々木を中心に、幼児連続誘拐事件の解決に向けて捜査を進めていくのだが、思うように成果は上がらず。挙句、自身の家庭の問題やスキャンダルなどなど、さまざまな問題に直面する。
事件は怪しげな教団が関与していることも明らかに。
そして、佐々木の出生にも秘密があり…。

幼児連続殺人事件のほうは、佐々木がメインとなって、もう一方のストーリは、ある男の視点で進行していきます。


警察内部のいざこざや、自身の生まれのためにいろいろな利権争いに巻き込まれていくところなど、なかなか読みごたえのある描写がたくさんあります。

実際に警察でどんなようにいざこざが起きているのかはわかりませんが、官僚も出世争いとかあって大変なんだろうな~っていうのが伝わってきます。

あまり露骨な性描写はないので、女性でも読みやすいかと。
ただ、誘拐された幼児の親族の描写などは、物語とはいえ胸が痛む部分もあります。

しかしこれまた、読みごたえのある面白い1冊です。

慟哭 (創元推理文庫)/貫井 徳郎
¥780
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今日の1冊。

「6時間後に君は死ぬ」。


タイトルを見てものすごいミステリーなのかと思ったら、世にも奇妙な物語てきな短編集でした。


が、何とも感動的! いい意味で裏切られました。

ハートウォーミングな話ばかりで、最近いやなこと続きだったおいらにとっていい潤いを与えてくれました。
いわゆる「全俺が泣いた」という感じです。

中身は「6時間後に君は死ぬ」、「時の魔法使い」、「l恋をしてはいけない日」、「ドールハウスのダンサー」、「3時間後に僕は死ぬ」、「エピローグ 未来の日記帳」で構成。

決められた運命から逃れることはできるのか?というファンタジーですね。

どの話にも、未来予知が出来る圭史という人物が登場。多かれ少なかれ、それぞれの物語に絡んできます。ストリーは各話の主人公(すべて女性)目線で進んでいきます。

どれも心温まる話なのですが、「6時間後~」と「3時間後~」はミステリーっぽいですね。


なんだろうな~、それぞれ読み終わるとすごく感動するんですよね。

最後の話とかは、電車で読んでたんですが思わず涙が…。


タイトルに騙され(というか自分の勘違い)て買った1冊。



でも、ものすごく、とてもものすごく、いい1冊でした。



6時間後に君は死ぬ (講談社文庫)/高野 和明
¥710
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