巣上げのタイミング
一般的に巣上げのタイミングは生後2週間前後
と言われている。早すぎると親から引き継ぐ免
疫が少なくなり、遅すぎると懐き具合が悪く、べ
た慣れに育てるのに時間がかかってしまう。
ヒナから育てると飼主に懐きやすい
ことから、それを売りに
早いうちから販売されている。
生後10日前後のヒナ、29.0g
生後2週間前後のヒナ、41.5g
温度管理
インコの赤ちゃんは、自ら保温が
できない為、カイロや保温器具で
保温する必要があります。
適温は30度位で人間の感覚よりは
高めの設定です。
我が家の場合は、
冬場はエアコンをつけっぱなしに
して、部屋の温度が20度以下に
ならないようにしています。
巣上げしたインコの赤ちゃんは
アクリルケースに入れ
冷気に直接触れないように
気を付けてあげます。
複数羽の場合は
お互い保温しあえるので
問題ありませんが、1~2羽の場合は
保温できませんので
カイロを使って温めてあげます。
赤ちゃんの食事
巣上げ直後のインコの赤ちゃんには
フォーミュラーをお湯で溶いて与えます。
フォーミュラーとはオウム・インコなどの
挿し餌専用のベビーフードです。
お湯で溶かしてシリンジやスプーンで上げます。
挿し餌はスプーンかシリンジかで迷うところだが、
ヒナの数が多いとやはりシリンジが楽かな。
シリンジ(注射器みたいなもの、アタッチメントが大小2つ付いている)
スプーン(穴が開いていて余分な水分は落ちていくタイプ)
以前は粟玉だけで育てていたので
栄養の偏りが指摘されていましたが、
専用のベビーフードができたので今では
必需品となりました。
フォーミュラーには
通常タイプと高脂肪タイプがあるので
我が家では、巣上げしてしばらくは
高脂肪タイプをあげて、途中で通常タイプに
切り替えています。
フォーミュラー高脂肪タイプ
挿し餌に慣れるまでは
食べ物というより、飲み物の様に
流し込めるように、お湯の量で
フォーミュラーの硬さを調節する。
この時期は一度に食べる量も
限られているため、2時間に1回程度
1日5~6回挿し餌を行い、
全体量が少なくならないように
注意する。
生後3週間前後のヒナ
この時期のヒナは食欲旺盛で
そのうがパンパンになるまで
食べる。この頃我が家では
フォーミュラーは少し硬めに
溶いて、粟玉を少し混ぜて与えている。
スプーンの場合は
おなか一杯になると食べなくなるので
問題ありませんが、
シリンジの場合は
そのうの膨れ具合を見ながら
与えすぎないように
注意が必要です。
一人餌に切り替え
そろそろ徐々に一人餌に
切り替えていく時期ですが、
1日2回~3回程度にして
間隔を空けていき
お湯でふやかした粟玉の
お湯を捨てたものを置いておき、
ついばめるようにしておく。
生後40日前後のヒナ
羽が生えそろいつつあるが
完全に揃うまで、まだ保温が必要です。
挿し餌の回数は徐々に減らしていき、
手のひらに乾燥した餌を載せて
食べさせてあげましょう。
挿し餌や餌をあげるとき以外でも、
時間をかけて手のひらに載せて
遊んであげることで、手を怖がらない
手で遊ぶことが好きな
インコに育てることができます。
この頃から羽をバタバタさせて
飛ぶ練習を始めます。
必ず窓を閉め、カーテンのレースも
閉めておくようにしてください。
インコのヒナは
透明なガラスに気づかず
ぶつかってしまうことが多く、
脳震とうやけがをすることも
あります。また、空いていた窓から
逃げてしまうことも防げます。
卒業
生後50日~2ヶ月も経つと
羽もすっかり生えそろい
自ら保温できるようになりますから
アクリルケースから卒業できます。
好きな籠で育ててあげてください。
餌と水は清潔に保ち、
毎日取り換えてあげましょう。
一人餌になっても、
必ず放鳥タイムを作って
朝夕最低1時間は
遊んであげましょう。