
神奈川県立野庭高校のボロ負け吹奏楽部が全国大会に至るまでのノンフィクションです。
ブラバンキッズ・ラプソディー―野庭高校吹奏楽部と中澤忠雄の挑戦
石川 高子 1,470円 240ページ 三五館 2009/2/23(初版は1991年。18年ぶりの復刊)
横浜市港南区にある野庭(のば)高校 吹奏楽部を舞台に、1982年~1991年までの話です。
(1991年からは続編の「ブラバンキッズ・オデッセイ」となります)
中澤忠雄氏は天理高校を卒業後、東京藝術大学でチューバを学び、
日本フィルハーモニー交響楽団、NHK交響楽団、読売日本交響楽団に在籍したプロ奏者です。
交通事故で現役引退した後、上大岡駅近くにて音楽教室を開催していました。
馴染みの楽器店主から指導をしてほしいと、野庭高校吹奏楽部を見学しました。
初めは断ろうと考えていたが、下手な「アメリカンパトロール」を聴いて、
「この子たちに音楽の本当の楽しさとすごさを知ったら、この子達はどんな顔でどんな演奏するだろう。それを見たい」
と指導を引き受けました。
藤田部長は「指導者がいるとこうも変わるのか・・・。中澤忠雄先生にぜひ指導してもらいたい。」
と熱く想い、顧問の先生と必死でお願いしました。
きっと奇跡や偶然の出会いでなく、藤田君が引き寄せた必然的な出会いだったんでしょう。
中澤忠雄先生も力の入れ方もすごいです。
地元で盛況だった音楽教室を縮小して(収入減)、朝練、放課後、土日と吹奏学部の指導に明け暮れました。
しかし、中澤忠雄の熱血指導と一部の部員が噛み合わず、吹奏学部が合宿で空中分解になりそうになりました。
それを乗り越えた話し・・・「藤田部長が先生を探しに行くシーンや、部長が泣きながら部員に怒るシーンなど」 涙が出てきます。
それからは目の色変えて練習に取組み、7ヵ月後には関東大会まで出場しました。
来年こそはと、再び猛練習に明け暮れ、ついに全国大会で金賞を獲得しました。
そんな荒筋ですが、本当にみんなの吹奏楽にかける想いが熱いのです。
それが、自分の過去と重なるからよけい感動しました。
アラフォーの私は、多少のことで驚きや感動しなくなっています。心が固まっているんでしょう。
だけど、久しぶりに感動を味わいました。一気読みの号泣モノです。
(涙腺の緩い人は外で読まないようにね。)
楽器経験者は必読!未経験者も感動ストーリー。熱いエネルギーをもらえますよ!
購入は今すぐ! → ブラバンキッズ・ラプソディー―野庭高校吹奏楽部と中澤忠雄の挑戦
続編の「ブラバンキッズ・オデッセイ」が絶対に読みたくなりますから、同時注文をどうぞ。