尾崎豊の 名曲に合わせて・・・・
庁舎の影 コンクリの上 すいこまない空調
幻とリアルな 猟を 感じていた
はちボラが来て 犬舎のいつもの檻の中で
何に従い 従うべきか考えてた
ざわめく匂い いま 俺にあるもの
食べられるか知りたくて 口にしていた
家族になると やってきた 俺たちは風の中
緊張と覚悟 瞳に浮かべ まじめに聞いた
奥さんの服と 新品のリード お揃いの色で
ショルダーハーネス ハイスペック 足長族のボスができた
退屈な時は 暇すぎて
なんでも 大げさに 壊し続けた OH OH
行儀よくまじめなんて 教えてもらわなかった
夜も昼も ごはんなんて ありもしなかった
逆らうことなく 藪を走り 早く獲物に喰いつきたかった
信じられぬ人間との暮らしの中で
叩かれ 蹴り上げられ何 わかり合えただろ
うんざりするほど 働き続け
ひとつだけ わかってたこと
この支配からの 卒業
タカノの講習の話に みんな熱くなり
なんでこんな約束までするのか 知りたかった
犬を家族にする 頑なに信じて
託したのに 裏切られた仲間たち前例を伝えた
友だちにさえ 嘘をついたり
時には犬たちを傷つけた奴らの話
やがて まずは ごはん食べて 愛のフードと
理想の愛 それは犬に心を奪われた
生きるために計算高くなれと言うが
犬を愛す まっすぐさを 強く信じた
大切なことは 愛することと
生きるために 守ることを ちゃんとわかった
OH OH
行儀よくまじめなんて クソに出してしまえ
夜の犬舎 暇過ぎて 壊してまわった
逆らい続け あがき続けた 早く 家族に会いたかった
信じられぬ オトナとの争いの中で
分かり合えることなんてないと気づいた
うんざりするほど 耳を嗅がれて
ミミピュアを入れて揉まれる
この支配からの卒業
卒業して いったい何変わるというのか
思い出の犬舎には 何が残るというのか
俺の部屋は マロンに代わり がっかりした
代表 あなたは かよわき犬たちの代弁者なのか
犬は誰も 縛られた期限付きの命ならば
俺たちの命のバトンどこに向かうべきなのか
これからは 誰が 犬たちを救い出すのだろうか
あと何度 収容犬たちの卒業式繰り返せば
本当の自由に たどりつけるだろう OH OH
仕組まれた狩猟に 誰も気づかずに
あがいた日々も 終わる
この支配からの 卒業
戦いからの 卒業
八代保健所 譲渡 いってらっしゃい
とり松へ・・・・
現役の仕留め 猟犬
この子を 初めて見たときの獣臭
檻の中の唸り声 絶叫するパニック
いまでも 忘れない・・・・
人の声が 襲撃の指示ではなく
共に歩くこと導くことと
あなたを まっすぐ認めることだと
それだけを伝える 伝え続けた日々
あなたは 素晴らしい犬になる
あなたは 幸せな犬になる
みんなの想いをつないだ 2年の歳月
溢れる ダックスたちの騒音騒動の中
耐えて 耐えて 耐えた 犬
それが とり松
あなたに贈る
最優秀努力賞を・・・・
私たちの愛と勇気を・・・
あなたの 家族が 受け取ってくれた朝
あなたは 振り返りながら
少し戸惑って 敷地の外へ 向かった
ピンッと しっぽを立てて まっすぐに
ボスと足並みをそろえて・・・・
楽しそうに ステップを踏んだ・・・
行ってらっしゃい とり松
あなたのパパとママが
「さぁ 帰ろう・・・」と
あなたを 迎えてくれた
美しく あたたかい 未来という 場所へ・・・・・
八代保健所 最長収容 とり松
今朝 朝活にて 卒業していきました・・・・
あの日 檻の中で 打ちつけるように
荒れ狂う犬に向き合い続けた日々
恐怖と 不安を 喜びにできたのは
みなさんの想いを背負ったからです
あの日 ぐったりと立ち上がれない
衰弱した犬に 即決断して手術をした時
みなさんの声が チカラになりました
とり松を助ける・・・ 命のバトンを つなぎたい・・・
全国のはちボラ応援団のみなさん
はちボラＰＴＡのみなさん
ご支援いただきました みなさんの愛を満たして
とり松は 立派な 素晴らしい犬に生まれ変わりました
猟犬の遺棄 捨てた最低なクソ猟師たちへの
最大の仕返し・・・
とり松は 最高に大切にされる家族に
迎えていただき・・・ 大きな幸せを掴みました
では・・・ ご一緒に
本気！ 本気 本気って
こういうことやぞ