前略 人間様   | 高野由磨子(有美子)のブログ 

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  世田谷だってパリだって
大好きな人が暮らしていれば・・・
素敵に決まってる!   
強引で強欲な社長の私が
 この町 八代で巻き起こす
楽しくって笑える日々
走り回って怒ってお洒落して
一緒に悩む日々を毎日!
私らしくお伝えしちゃいます!

前略 人間様
 
ボクを 凍える真夜中に
保健所の 車の荷台の鍵をこじ開けて
押し込めた 人間様
 
ボクは どうしたら よかったのですか?
 
 
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怖い 暗い中で 寒い寒い荷台の中で
あなたが 迎えに来ることを待っていました
 
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朝になり・・・・ おじさんたちが
大騒動して ボクは ここへ 連れて来られました
 
 
 
青い まあるい ベルト・・・・
 
 
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怖かったけど 
歌いながら そばに近づかれ・・・・
 
 
ボクは 青い首輪を つけられました
 
 
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良い香りのする ピンクのフワフワの上で
 
これで 使い方は合っていますか?
 
 
ボクを捨てた人間様
 
 
ボクは ここで あなたとは
違う人間たちに 出会いました
 
 
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ボクを お利口だな 良い子だなと
優しく 褒めてくれるおじさんたち
 
 
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牙を出して お前は本当に
すごいな 優しいんだなって 褒めてくれる人たち
 
ボクは 争いは好きではありません
 
 
ボクは顔にも 体中にも
戦った傷跡があるけれど・・・
 
ボクは 人間様を守るために 痛い怖い
そんな日々を送っていたんだよ
 
 
 
ボクは もう・・・・ 誰も守らなくていいの? 
 
 
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ボクのことを 守ってくれる
それが 人間なの?
 
 
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温かいお湯 フワフワの泡の感触
 
シャンプーは なんだか楽しいと思いました
 
 
撫でられるって くすぐったくて
気持ちいいんだね
 
 
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人間様 あなたがボクを裏切って捨てて
それでも平気な顔していますか?
あなたは いま どんな気持ちですが?
 
 
ボクは ボスと呼ばれ
 たくさんの人間たちに 
ボス がんばれ ボス がんばれと
応援をしてもらいました
 
 
その中で
ボクを見つけてくれた人間がいました
 
 
ボクを 家族にしてくれる人間・・・・
 
 
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ボクは・・・・
人間と暮らすために 守られて
狂犬病の注射をしました・・・
 
 
そして・・・ お別れ ということを また 経験しました
 
 
黙って 寂しく 凍える夜に
押し込められた 荷台へ乗せられた
あの時とは 全然 違う お別れでした
 
 
行ってらっしゃい 良かったね
グッボーイ グッボーイ
 
くすぐったくて 優しいキスをした お別れ・・・
 
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人間様・・・・
ボクは もう あなたと暮らした日々を
思い出すこともありません
 
あなたは 人間様ではなく クソ人間ですキラキラ
 
 
 
 
ボクは 生まれ変わることにしました
 
クソな飼い主 あなたの行為で 
ボクは殺されるところでした
 
遺棄 不用犬 即日処分可 回収車ではなく
 
 
 
ボクは あの日 空を飛びました
 
 
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人間様 いいえ クソ人間のあなたと別れて 
非情で 最低な あなたではなく
 
あたたかい人間たちがつなぐ縁で
ボクを守ってくれる場所へ・・・・
 
 
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生まれて初めて・・・・お部屋の中で
温かい場所で・・・・
 
 
ボクは  良い男と言われ・・・
  てつ と名前をもらい
命を救い出してもらったうえに・・・・
 
それはそれは 多くの人間
みんなに可愛がってもらっています
 
 
いままでと ちょっと違う暮らしに 戸惑って
いろいろ 破壊したり ご迷惑をかけながら
 
それでも
てつ! てつ! と毎日お散歩にも
お仕事の場所へも 一緒に家族と行くのです
 
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おもちゃ 毛布  美味しいごはん
 
病院 ボクの写真の付いた診察券
 
吠えたら どうした?と心配してくれる家族
 
優しい場所で 少しずつ 
ボクは 愛されることを 知り始めました
 
ボクは 最近
生まれて初めて・・・・
毛布にくるまって眠っています 温かい場所で
愛にくるまって・・・・
 
もう 怖い夢も あなたの夢も見ません
 
 
 
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人間様・・・・いいえ クソ人間!
 ボクはもう あなたの犬ではありません
 
 
ボクの名前は てつ
 
ボクには 守ってくれる本当の家族が出来ました
 
 
あなたを思い出すことも もうありません
あなたが あの日 捨てた命は
 
あなたと 形は同じ人間だけど
あなたとは 中味が まったく違う人間たちと出会い
 
とても とても幸せに 暮らしています
 
どうか ボクを思い出さないでください
だって ボクは もう あなたではない
本当の家族が 出来たのだから・・・・
 
 
そして どうか どうかお願いです 
あなたは もう二度と ボクら犬を 家族にしようなんて
思わないでください  
 
こっちからお断りします
 
 
 
明日も 散歩が 朝からですので
早く眠ります おやすみなさい
 
ほな サイナラ
 
京都の町で てつより