日本フィルの第747回定期演奏会、2023年1/20,21
ヴィオラのエキストラで演奏させて頂きました。
プログラムは、伊福部昭さんのシンフォニアタプカーラと、バルトークの管弦楽のための協奏曲。
(伊福部さんは、映画ゴジラの作曲でも有名です。)
どちらの作品も20代の時に演奏した記憶があり、
それぞれ大変な難曲で、今回も必死で練習しました。
指揮者のカーチュン、ウォンは、シンガポール出身の若手指揮者で、音楽がとても豊かでリハーサルの時もイメージやニュアンスがしっか伝わり指揮も明確でとてもわかりやすく、何より常に温かい気持ちで演奏でき素晴らしかったです。
今年の9月から日本フィルの主席指揮者に就任されるそうです。
今後もとても楽しみです。
コンサートは2日間、
伊福部昭さんの作品、タブカーラと言うのは、アイヌの立って踊ると言う意味だそう。
独特のリズムと和声感と、会場とオーケストラの響き、お客様とオーケストラが一体となりものすごい盛り上りでした。
演奏後に指揮者がスコアを持ち上げ、伊福部さんの作品をたたえていました。本当に素晴らしかったです。
この2曲を勉強していて感じたのは、国が違うのにとても共通点があり似ている、という事。
伊福部さんは北海道の音更町で育ちアイヌの影響をとても受けています。
ハンガリー生まれのバルトークは民族音楽研究者でもありたくさん作品に取り入れています。
こちらを見たら、答えに辿り着きました。
☆以下、日本フィルホームページより転載
●カーチュンと奏でる東洋と西洋のFolk Song
首席客演指揮者カーチュン・ウォンとは、既にスタートしているマーラー作品の取り組みとは別に、”FolkSong”(=民謡)をテーマにした作品を継続的に取り上げてゆく予定です。今回は5月の定期に引き続き伊福部作品が登場。アイヌ民族へのシンパシーから生まれた「シンフォニア・タプカーラ」は、難解な現代音楽とは全く異なり人類の魂へダイレクトに届く、まさに唯一絶対無二の圧倒的作品です。後半はバルトーク晩年の傑作「管弦楽のための協奏曲」。故国ハンガリーの民謡を民俗学的に調べ上げ、洗練の極みにまで昇華させたバルトーク。この作品でも民謡独特のエッセンスが各所にちりばめられています。バルトークならではの凝りに凝った管弦楽法と変幻自在なリズムは、まさに指揮者とオーケストラの腕の見せ所です。
※ライブ配信もあるのでホームページにアクセスしてみて下さい。
♪日本フィルは、若い頃に仕事をさせて頂き、今回はとても若い方たちに混じっての演奏で演奏家達のレベルの高さには本当に感心しました。
とても学ぶことが多く、素晴らしい経験をさせて頂きました。