AI化の波

生成AIやシステムのAI化が今後加速する事は容易に想像ができる世の中となってきた現代。広義、調査業の中でも、最も特殊な調査を取り扱う業態が、所謂、「探偵業の業務の適正化に関する法律(以下、探偵業法)」で定められた業務を行う調査業です。


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一般的に、企業調査や信用調査を行う調査会社でも関連する業務や、ユーザーのニーズの中で人物に関する調査が多くある事は取引先企業との関りから必然の事で、この業務を行うにあたり探偵業法に定められた公安委員会への届出をしています。

社会のデジタル化への流れは、調査業、探偵業にも影響を受ける事は当然で、これまでの調査技術だけではお客様のニーズに応える事はできなくなります。


 

デジタル技術の登場
たとえば、情報漏洩や機密情報の流出など、過去の探偵技術では被疑者に対して尾行や監視をして、その人物の立ち回り先や接触者を特定する事で情報を集める事をしていました。この手法は対象者を絞ったり、派生する関係人を割り出したり、状況証拠としての裏付作業であり、デジタル化が進んでも場面によっては重要な役割を果たします。

しかし、確実な証拠という点においては断定はできない事も事実でした。しかしながら、過去はデジタル調査技術は、警察等の機関でなければ一般的ではありませんでしたので、こうしたアナログ手法でコツコツと情報を集めるしかなかったのです。

パソコンが普及し、様々なソフトやアプリが開発されると、ようやくデジタル調査が一般でも可能になり『デジタルフォレンジック』という手法が登場しました。

デジタルフォレンジックとは、コンピュータやデジタルデバイス上での証拠の収集、解析、保護、および復元を行うための科学的な手法や技術のことです。パソコンやスマートフォン端末に残されたログを解析して情報漏洩や機密情報の流出の痕跡を見つけ出したり、消去されたデータや画像を復元する技術です。


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デジタルフォレンジックは、警察機関で犯罪捜査や証拠収集の分野で広く使用されていて、コンピュータハッキング、ネットワーク侵入、データの改ざん、データの消去、オンライン詐欺などの場面や事件でも活用されることが多い技術です。

今後、探偵業に求められること
同様に、今後の探偵業についても、国際的な法律トラブル・事件やインターネット上の情報漏洩・・炎上事件などが増加し、こうした問題を解決する探偵の需要が高まっています。またインターネットやSNSなどの情報やコミュニティによって、素人がいともたやすくトラブルや問題を解決してしまうこともすくなくありません。したがって、探偵業はこれまでの調査手法と組合せるなどプロならではのノウハウを生かし、素人ではできない精度の高い調査や危険な依頼にも立ち向かうことが必須となるのは言うまでもありません。

インターネットやモバイル通信信機器の発展により、今後の探偵これまでのように「足で稼ぐ」仕事ではなくなってくることが予想されます。また現在では実際に顔を合わせなくてもテレビ電話やチャットト機能を使って面談や契約を調査をしたりすることができるようになりました。今後は地方の人でも優秀な探偵が多い東京の業者に依頼ができたり、遠方に居ながらにして調査ができたりリアルタイムで結果報告ができたりするなど探偵業者は仕事方法も進化していくことでしょう。

 

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