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Vol.9 最終回〝報告書の嘘〟

(本編)

報告書には、いくつかの嘘がありました。

 

〝どんなカメラをつかってるんだろう?〟

 

とか、、、

 

〝画像が悪い〟

 

なんていうのは、大した問題ではありません。

 

この報告書で一番の問題…。

 

私が沖縄に来る時に飛行機の中で報告書を読んで一番感じた事。

 

それは…。

 

〝ちゃんと調査をしてないのでは?〟

 

という事です。

 

それが確信に変わったのは、前乗りして予備調査を行った際にベランダで喫煙していた男性を確認できた事。

 

さらに、翌日早朝から本調査を実施したところ、この男性は毎日何回も何回も喫煙をしにベランダに出てくる事がわかった時です。

 

奥さんも洗濯物を干すなどベランダに出てくるから、奥さんと娘さんが居住する部屋に男性がいる事は少なくとも初日で確実にわかるはずです。

 

おのずと、その後の男性のマンションからの出入りもわかります。

 

「いましたか!」鈴木さんは電話口で言いました。「なんでわかったんですか?」

 

「いや…何でというほどでも…。普通に奥さんも、男もベランダに出てきますから。」

 

「ええっ?しかし、流石ですね。」

 

「いや…そんな流石でも何でもなく…東京の探偵…少なくとも、私が知っている探偵事務所なら、どこがやっても同じ結果だったと思いますね。」

 

「そうなんですか?」

 

「この沖縄の探偵事務所ですが…」私は言いました。「これは、申し訳ないですが、ちゃんと仕事をしてないですね。」

 

「やってない?」

 

「ええ。おそらく張り込みは殆どせず…例えば朝だけとか…。定期的に戻ってきて、経過写真※だけ撮って、どこかで時間を潰していたとか。」

 

※「経過写真」とは、対象者が特定の場所にいて、探偵が張り込んだ際に外出や出入りがなかった場合、その経過状況を1時間毎や2時間毎にその建物や場所を撮影します。本来は必要のない作業ですが、依頼者に報告書を提出する場合に状況を分かりやすくすると同時に、〝ちゃんと張り込んでましたよ〟という証拠写真的要素がある。悪しき探偵社は、これを悪用して調査をしていない或いは張り込んでいないのにも関わらず、この経過写真だけを撮影して報告書に張り付けて、〝動きはありませんでした〟と報告する業者もいます。

 

「そんな事あるんですか?」

 

「ええ。そう言われても仕方のない内容ですね。だって、私たちは前日の予備調査の僅かな時間…そう、殆ど数分で男性の姿を確認できてしまってるし。そうでなくても、今日だけで何回もベランダに出て喫煙したり、携帯の通話をしたりしてますから。」

 

こういう事実は、何もこの報告書の探偵事務所に限りません。東京でも聞く話ですが、流石に最近はあまり見聞きしなくなりました。

 

大手と呼ばれる会社は分かりませんが、東京都内の探偵業届出業者は800社ほどありますので、少なくとも街の小さな探偵事務所から小規模調査会社は〝信用こそ命〟で、流石にこの報告書のような事はやらないと思います。

 

「…これでバッチリですか?」と鈴木さん。

 

「OKといえばOKだと思います。」私は言いました。「でも、何があっても完全に否定できないようにしておきますよ。頂いた費用分はやらせて頂きますから。」

 

男がいた事実は押さえたわけなので、これで終了してしまえば私は儲かっちゃいます。

 

でも、ここからが私の真骨頂というか。

 

点と点を丁寧に繋いでいきます。

 

〝ベランダに奥さんと男がいた〟

 

〝それも娘さんが学校に行っている間も部屋には二人きり〟

 

それらは〝点〟であって、ここでやめてしまえば、『仲の良いお友達だから家にはよくお茶しには来てますよ。それが何か?』と言われたり、

 

『そもそも、あなた方(探偵)が見てたのは、この時間帯まででしょ?その後、帰ってますよ。』

 

というような…〝例えば〟の話です。

 

こういう類いの事も一切言えないように、〝点〟をたくさん集めて、それらを〝線〟で繋げる作業をして、穴がないようにしていきます。

 

そうすると、一連の〝流れ〟が作られて、一目で〝不貞〟と判断される結果を生み出せます。

 

つまり、〝明らかに〟とか、一般的な〝客観的〟に判断できるわけです。

 

要は、〝どれだけ丁寧に事実状況を積み上げられるか〟という事です。

 

この〝丁寧さ〟は調査にはとても重要だと私は思います。

 

この案件…奥さんはこの男性と同居を、以前から〝計画的〟に行ったいたわけで、そのために〝DV法〟を盾にしていたのです。

 

 

私は鈴木さんのご要望で、私から直接名古屋の法律事務所に本件の報告書を送付しました。

 

(完)

 

ご相談は 刑事・民事事件のリーガルサポートする調査の専門家 創業23年 株式会社ティービーアイ

WAD世界探偵協会正会員(World Association of Detectives)

お問合せ〇℡03-5542-0535 午前10時~午後8時まで受け付け 〇メール相談はオフィシャルサイト相談フォームから24時間

東京都公安委員会探偵業届出済

テレビ東京ワールドビジネスサテライト『仕事人』、『産業スパイ特集』 出演、TBSバラエティー番組『さんまのスーパーからくりTV』2週連続出演。

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