第3話の続きです。

 

晴天の屋外だと、画質イマイチの防水防塵コンデジでもまあまあの写真が撮れますね。ソバの花の白さ、濃淡の緑、突き抜けるような空の青が、真夏の北海道の景観を象徴しているようです。

 


停まっていらっしゃったMichiaki ISHIDAさんに追いつきましたので、2人で旅をすることに。ノーマークだった急勾配の目名峠を上りきり、11:26、467.9km、蘭越町に突入。

 


蘭越町市街地まではつかの間の下り基調を楽しみます。Michiaki ISHIDAさんが黄金温泉のおにぎりを食べたいとおっしゃいましたのでご一緒することに。

 

12:11、486.8km、PC6ローソン蘭越店に到着。このときの気温、31.2度。

 

先着されていた参加者さんが召し上がっていた冷たいうどんがとても美味しそうに見え、あふれる衝動を抑えることができず、冷たいそばを買ってしまいました。この後、おにぎりを食べるのに・・・。暑さ対策の水と氷のルーティーンをキメ、12:43、停車時間32分で出発(想定クローズ13:03)。僅かな貯金を得て、借金生活を抜け出しました。

 


暑さを増していく中、Michiaki ISHIDAさんに牽かれながら、黄金温泉を目指します。

 

13:16、496.7km、黄金温泉に到着。

 


おいしいと評判のおにぎりをいただきます、500円也。ギリギリ現金の持ち合わせがあって助かりました。Michiaki ISHIDAさんは腰の痛みから、ここでDNFして、昆布駅から輪行で札幌に戻るとのこと。短い時間でしたけれど、ブルベを始めたきっかけ、互いのこと、仕事や家族のことなど、たくさんの話ができました。13:37、停車時間20分で出発。おそらく再び借金生活。

 

走り出したものの、正直、時間内完走は難しいだろうなと半ば諦めていました。グロス15km/hで行けば間に合う計算だったのですけれど、樺立峠、冷水峠が控えており、事前にしっかりと確認していなかったのですけれど、きっと、フルーツ街道からの小樽の激坂を上るんだろうと思うと、絶望しかない感じでした。倶知安駅から輪行という手がありそうですけれど、輪行袋も汽車賃の現金の持ち合わせもなかったので、私に残された手段は完走だけです。ところがどっこい、蘭越町からニセコ町への激坂がとんでもなく、相変わらずの強い日差しと高温も相まって、心を折りにかかります。たまらず、ニセコのローソンに予定外に立ち寄り、水と氷を買い求めます。

 

14:57、倶知安駅前を通過。輪行・・・できましぇ〜ん。

 

駅前通りでは、くっちゃんじゃが祭りが絶賛開催中。どおりで人が多いわけです。



倶知安町市街地を抜け、樺立峠への上りへ向かっていると、後ろから声をかけられました。「お疲れ様です、江差600ですよね」振り向くと、野生のMKさんでした。ニセコHANAZONOヒルクライムの帰りだったようで、自走で参加されるところがさすがMKさんです。「樺立峠の後は毛無峠ですか、冷水峠ですか、そうですか、先に行って赤井川で涼んでます〜」と軽やかにちぎって行かれました。



樺立峠の上りを安定のインナーローでヘコヘコと上りきり、荒れた下りの路面で落車しないように気をつけていたところ、道の駅あかいがわの寸前でラナさんが猛然と追いついてきました。似つかわしくないのんびりペースの理由を尋ねたところ、江差町の宿を出たのが遅く、忘れ物を取りに戻り、幾度かのミスコースをし、ハンガーノックで大休憩を取っていらっしゃったとのこと。若くて実力十分のラナさんがこんな状態になるなんて、ブルベは恐ろしいなぁと思っていると、ものすごい勢いで視界から消えていきました。その後、16:57、546.2km、PC7セイコーマート赤井川店に到着。

 


まだフレームインナーバッグに携行食が残っていましたので、水分だけを購入。ミネラルウォーターよりも炭酸水の方が安いことに気がつきました。17:09、停車時間12分で、ラナさんよりも先に出発(想定クローズ17:12)。ここからゴールまではグロス15km/hのペースを守ればいいんだと、自分に言い聞かせます。

 


わずかに残った体力を振り絞って冷水峠を上りきり、17:32、548.1km、余市町に突入。下りで脚と尻を休めて次の上りに備えましょう。このあたりでラナさんが追いついていらっしゃいましたので、「遠慮せず前に出てください、私はグロス15km/hで行きますので、パンク1回でDNFペースですから」と促してみるも後をついていらっしゃいます。相当にお疲れだったようです。

そんな折、ボントレガーのサイクルコンピュータに不具合が出て、速度も走行距離もケイデンスも表示しなくなりました。走りながら、センサーとの再ペアリングを試みるも復旧しませんので、あきらめました。explore2の表示を切り替えれば速度や走行距離はわかりますし、何よりここまで来ればグロス15km/hを守るだけですから、それくらいのペースは感覚でなんとなくわかります。

 

日没迫る日本海と再びご対面。

 


17:58、561.4km、小樽市まで帰ってきました。その後もラナさんと一緒に走りながら、ブルベを始めたきっかけ、機材や用品のこと、互いの仕事のことなど、いろいろな話をして楽しいひとときを過ごしました。

 

小樽市内の激坂を上り下りすることなく、コース設計者さんの優しさに感謝しながら、小樽運河横を走り抜けます。

 


張碓の坂を越え、日が暮れた札幌市の住宅街をラナさんとおしゃべりしながらゆっくりと駆け抜け、20:18、フィニッシュ地点のセブンイレブン札幌新発寒4条店に2人で到着。お互い、終わりよければ全てよし、ということにしましょう。

 

ゴール受付は、いつもどおり我々の帰りを待っていてくださるスタッフの皆さん、ゴールの余韻に浸る参加者さんの和やかな雰囲気に包まれています。たまにはゴール受付でゆっくりしてみようかと、飲み物をいただいていたところ、撤収時刻が迫っているとのことで、そそくさと後にしました。

クルマの駐車場まで自走し、健康ランドでぐっすり寝て、翌日無事に帰宅して、私の江差600は終わりました。そして、6年ぶりにSRを獲得することができました、ヤッタネ!

 

今回の反省

・2日間を通して暑いのはつらかったですけれど、その分、朝晩の冷え込みがなかったのは助かったと思います。また、予報どおりほとんど雨が降らなかったこと、強い風が吹かなかったことは大きな旅の助けになりました。総じて天候に恵まれた旅になったことも認定完走の助けになったと思います。

・いつもボッチ走行の私が、こんなに多くの参加者さんと交流があったことは貴重な経験になりましたし、大きな旅の助けになりました。

・北海道のブルベにしては獲得標高が多かったので、完走認定は無理かもと本気で思いましたけれど、時間外でも完走するしか帰る方法がありませんでしたので、諦めなくてよかったと思います。

・眠れはしませんでしたけれど、江差町の宿での約3時間の滞在は、旅の安全のためのとてもよい助けになりました。ここにコストをかけたのは正解でした。

・10,000mAhのモバイルバッテリーは容量過多だったかもしれません。ガーミン拡張バッテリーの容量は、3,100mAhとのことですので、これだけあればスマートフォンとスマートウォッチへの充電も賄えたかもしれません。とはいえ、重量は数10グラムほどの違いしかありませんので、たいした問題ではなかったのかもしれません。

 

おわり

 

 

今回の走行距離 603.1km

アベレージ(ネット値) 17.1km/h

アベレージ(グロス値) 15.3km/h

今シーズンの累計走行距離 3,390km