どんな哀しみもオレには追いつかない
都会の片隅
暗闇の道端
カラッポの財布
汚れたハンカチ
いつか信じた夢はどこに
置き去りにされた思い出はここに
一瞬だけ見上げてみた満月
深夜3時の吾妻橋
歩いて
歩いて
また歩いて
止まって
ため息
寒さにふるえて
それでも歩いて
家路を辿って
なにもないよ
生きているだけ
ここにあるだけ
そしてまた歩いて
どこかで止まる
時間だけが静かな友達
希望はあるよ
絶望もあるよ
願望もあるし
失望もある
今はただ
笑いながら
世界がオレに用意してくれた時間のなかで息をする
ひそかな生きがいが
ひそかな喜び
そろそろ我が家が見えてきた
・・・・・・・・・
どんな哀しみも
オレには追いつかない