プロレス界最大の奇跡
日本プロレス界の歴史のなかで最大の奇跡は、新日本プロレスに武藤敬司、蝶野正洋、橋本真也が、全日本プロレスに三沢光晴、川田利明、小橋健太(建太)が「自主的に」入門してくれたことだ。
1980年代に、卓越した才能をもつこの6人がそれぞれの団体に入門し、順調に成長してくれたおかげで、1990年代にプロレス界は「黄金時代」を到来させることができた。
スカウトをしたわけでも、入団テストを実施したわけでもないのに、これだけの逸材が自らの意志でプロレスラーの道を選んだというところに、プロレスが毎週ゴールデンタイムで放送されて「大衆の娯楽」として定着していた昭和時代の素晴らしさがある。
かぎりなく業界のマニアック化が進み、小学生が真顔で「プロレスなんて知らない。なにそれ?」と言っている令和時代に、このような奇跡が起こることは絶対にない。