一昨日金曜日に「ニチイケアパレス 秋の音楽祭2023 」司会とペール・ギュントの語りを担当しました。


お写真1枚目は、指揮の円光寺雅彦さん、ピアニスト五十嵐薫子さん、東京フィルのコンマス三浦章宏さんと。

2枚目は、お久しぶりにご一緒で、素晴らしいペール・ギュントの朝、ほか大活躍のフルート首席・神田さんと。



賑やかな中にキュンとくるドヴォルザークの謝肉祭に始まり、五十嵐さんのダイナミックで情感たっぷりなリストのコンチェルト、そして東フィルの皆さまの素晴らしいペール・ギュントの中、語らせていただきました。


イプセンの戯曲の上演時にグリーグが曲をつけた劇音楽で、題名のペールギュントの波瀾万丈の物語なんですが、

今回読んだ新井鷗子さんの台本は、恋人のソルヴェイグの1人語りになっています。

ペールは冒険好きで、女の人に目がない、ダメダメな人なんですが、ソルヴェイグはそんなペールが大好きで、全部、存在丸ごと赦しちゃうんですね。


あまりに菩薩さまのようなソルヴェイグに共感するのは難しいなあ、と最初こそ思いましたが、19世紀、女性が大冒険するのは難しかった時代、ソルヴェイグはペールの冒険を応援することで自分が冒険できたような気持ちになれて、我が事のように楽しめていたのではないかな、と。ペールはソルヴェイグにとっての唯一無二のアイドル「推し」であり、夫だったのかな、と。

そんなソルヴェイグ像を考えながら、朗読するのは、とても楽しかったです。


そして、円光寺マエストロと東フィルの皆さまの素晴らしいドラマチックな演奏を背中で受け止めながら語る幸せといったら!!

音楽が劇的だからこそ、その激流に呑み込まれそう!とドキドキしていましたが、いざホールでGP、本番をやってみると、さにあらず。お隣にいらっしゃるコンマスの三浦さん始め、私の左右背後から聞こえる東フィルの皆さまの演奏自体が心と身体を開いてらっしゃるので、私も自然に身体を開いて語ることができた、とても幸せな体験でした。改めて、オーケストラの皆さんとマエストロに感謝しています。


普段介護に携わる方、ホームに入所されている皆さまが、ホールと配信でご覧くださいました。

アンコールのラデツキーで客席の皆さまがニコニコと手拍子をして下さっているのを拝見して私も嬉しかったです。

ありがとうございました!


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