ダンサーで俳優の首藤康之さんご出演の舞台を観に池袋へ。

「カスパー」。

2019年のノーベル文学賞受賞作家ペーター・ハントケによる1967年作の戯曲をウィル・タケットさんの演出で上演。


カスパーというのは、1828年に忽然と姿を現した実在の謎の少年。16年間、地下牢に閉じ込められて人間と隔絶されていたところから、突然文明社会で教育を受けるが、自分の出自が語れるほど話せるようになった数年後、暗殺される、という実話にしてショッキングな内容をもとにハントケは戯曲にしたそうですが、それはそれは衝撃の劇でした。


私たちは、言葉を自由に操っているようで、その言葉に規定されて不自由な思いをすることもある。的確な言葉を使いたいのに、技術や気力が伴わなかったり、環境に慮ってそれが叶わない瞬間がある、、

一心同体だと疑わなかった自分自身の言葉と感情の距離が近づいたり離れたりするのを感じる75分間でした。

こうした揺さぶりをかけてくれる舞台はすごいな。


首藤さん、お久しぶりでしたが、とてもお元気そうで嬉しかったです!

前に番組をご一緒してたディレクターさんとご挨拶に行ったのですが、久しぶりのreunionも楽しかったです😊


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