丸の内で「コンスタブル展」。観た後は、映画を一本見終わったような感慨でした。

ジョン・コンスタブルは、ターナーと同じく19世紀を代表するイギリスの風景画家、なのですが、ターナーが27歳の時にロイヤルアカデミーの正会員に迎えられたスター街道の人だとしたら、コンスタブルは53歳の時にようやく正会員になった、という下積みの長い画家だったよう。(しかも享年60歳)
ターナーの絵は題材がどこか華やかでキャッチーなのに対し、コンスタブルは、細かい描写が延々と続いて写実的、受ける印象もとても地道。
ターナーがイギリス各地で、「絵になる」構図や素材を探してスケッチしていたのに対して、コンスタブルはずっと地元のエセックスやゆかりのあるブライトン、ソールズベリーの風景を描くのにこだわりました。

愛着ある地元の風景を描いてるからなのかな、コンスタブルの筆致は木の杭一本、生垣の小さな花に至るまで愛が感じられて、見てるとだんだんその木の杭さえ愛おしくなってくるんですよね。そんな目で改めて全体を見ると、「ああ✨なんてステキな絵😌」と一作ずつ感動してしまいました。

そんなコンスタブルとターナーには因縁の絵画対決が過去にあって、その絵画が今回の会場では見られました😊
普段その絵は別々に展示されていて、ロンドン以外で二つの絵が並んだのは初めてのことだそう✨
過去の事件❗️が時を超えて目撃できるのってなかなか面白い趣向だなあ、と😊学芸員さんのアイディア勝ち✨

三菱1号館のステキな佇まいと相まって、なかなかステキな展覧会でした😊