中国が追加金融緩和、預金準備率0・5%下げ 景気下支え
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120513/chn12051300020000-n1.htm
金融緩和というのは、経済がデフレ不況に陥るのを回避するために
実施される金融政策ですが、自国通貨安を引き起こすという副産物もあります。
自国通貨安になれば、輸出が有利になるのでむしろ良いことのように思えますが、
ただでさえ貿易不均衡でアメリカ様の不興を買っている中国。
自国経済のためとはいえ、金融緩和をやりすぎると、不景気に苦しむアメリカ様が
激怒するのは必至でしょう。
最近では、インドから敵視され、フィリピンや韓国との関係も悪化し、
日本に対しても領有権問題でケンカを吹っ掛けて、
周辺諸国との関係が微妙な状態になっているこの時に、
世界の支配者たるアメリカ様と対立するのは、「したたかな中国」としては
避けたいところ。
というのは、一つの見方ではないかと思います。
ただ、別の見方をすると、ドルに対して固定相場制を採用している中国で、
積極的な金融緩和によるインフレ誘導をしている時に、
アメリカが「ドルを大量に刷りま~す♪」なんてことをやってきた日には、
ドルに合わせて人民元を大量発行するので、中国は高インフレ状態に・・・。
(しかもアメリカには「自国の景気対策のため」という大義名分もあります)
それを回避するため、固定相場制をやめて、人民元を刷らないようにすると、
今度は自国通貨高になって、経済の国際競争力が失われてしまいます。
今まで「将来の大きな市場」をチラつかせて、経済的な存在感を増してきた
中国ですが、今の中国は、アメリカとの関係にかなり敏感になっているのでは
ないでしょうか。
とすれば、アメリカには、東アジアに不安定を及ぼしつつある中国の横暴に
対して、何らかの措置を期待したいところです。
(日本政府がアメリカに対して動いてくれれば・・・無理か)