ただ想うこと -3ページ目

ただ想うこと

日々のことや詩を綴ります。




春に伸びた影を雨が洗って

6月

傘の上で未熟な思惑は弾ける



夏になったら

君とでかける 

久しぶりに二人で遠くへ


似たようなメロディが鳴る街で

拳を自分に向けて打つよなことを

くり返し、くり返しやってしまう

似たような言葉を皆、口走る


君や彼や彼女が

どうしてこうも離れ離れなのかと思い

しかしそれは間違いで、ただ僕独りが

ざらついた想像の映写機の中で

表情を創り、おどけていただけで、

闇の中へやがて無言のままに消えてしまう

どうか永劫に僕を忘れないで

いや、今すぐに僕を忘れてと、


どうしてこうも離れ離れと

圧倒的なソラと砕け散る星々と

ひとりひとりの限りない孤独に

沈まぬ船を浮かべて欲しい

沈黙の中を進むために


夏になったら

君と出かける

ずっとずっと遠くへ







ボクは知りたい

本能が呼応する

彼女の中から零れる薫り

ボクのために泣いてほしいと



星が降るのを待っていたんだ

砂浜に寝転がり、つないだ手と

まばたきの瞬間を笑う

風に流れる雲が邪魔をして

ボクらは結局

夜の暗さを見つめただけ


記憶の滑走路を走れば

焼けつく臭いと煙幕

その場の都合で変えられていく

本当という嘘 ウソという本音

どこかで折り合いをつけあって

笑うふりをしてるだけさ

不完全な火花散らして


ねぇ、わたしは何処へいったらいいの?

明日、信じられるように

力をください

昨日をあきらめないように

強さをください


本能が呼応する

湧きいでる水のように

ありのままの光りを


穢して穢されて削りとり

あらわれた白

それが真に純白であると

零れる光りを

ボクにおしえて













何が正しいのかなんてわからずに


はじけた しゃぼん玉


それぞれの事情とわけを


僕らは、決して一つにはなれない 



幾千の夜に まるめた背中を


落ちた涙を


愛をもって掬いあげたい


その手をこの手を つなげて


幾千の言葉が 心を遠ざけ近づけ


何か言って、 お願い。


何も言わないで、 お願い。


宇宙の中に独りぼっちな


あまりに広い 暗闇


星が流れても 


幾千の夜に まるめた背中を


落ちた涙を


愛をもって掬いあげたい



ここでは、もう泣かなくていいからね

君は自由だよ

少し疲れたんだね

ゆっくりと休むといいよ


また空や海や森の話をして

僕の心はちゃんと君の傍にいるよ


君の抱える苦しみを

君は話したがらないし

誰にも判らないんだ

だからほんの少し揺らされたら

今にもこぼれてしまうことも


やさしい音を聴こうね

たくさん眠ってみた夢の話しをして

僕はちゃんと傍にいるよ


誰のせいでもなく

君が君を生きることを赦したとき

孤独は最良の友を君に授ける



鏡に映った雨

年代物の象牙の鍵盤

茶けた楽譜

ウォーターローの戦い

動かなくなった指で

不器用に鳴らせば

音痴なピアノが

近所迷惑

雨音に消えて


世界も言葉も美しいけど残酷

刃はさりげなく曖昧な角度で

振り下ろす

痛みを散りばめた空

今こそ歌へ


戦線への前進

戦闘

大砲撃

総退去

ラッパ

歓喜

惨虐への悲しみ


悠久の彼方へ


僕のそこは穴だらけ

平和

幸福

安定

平等



自由

時として

僕を縮みこませ

打ちのめす言葉たち


「ウォーターローの戦い」 作曲ウィルマ・アンダーソン=ギルマン
 ピアノ 内藤 芳枝











空を描けば

青空ばかりではいられない


いらだちの朝とスカスカの夜


どれだけ人に優しくなれるか

そんなことばかり考えていた


なぜだかとても泣きたくなって

心はバラバラになっていく


救いたかったのは誰でもなく

ずっとずっと遥か向こう

鍵をかけた部屋の中

うずくまって泣いている僕


空を描けば

青空ばかりではいられない

でも、

花は美しいし

風は心地よく

鳥も虫も雨も雲も人も

あたりまえのように優しい

君にみせてあげたかった

大丈夫だよと手を伸ばして


今日は、もうのんびりと過ごそう






青黒い瞳

雪に埋もれた悲しみを

啄ばんで

空へと舞い上がったのは

春に近い あの、日暮れ


いつも暮らす街に

また冬がくる


電線の上

黒く冷えた翼に

煩悩の鮮やかな色彩をひそめ

白い雪を想っては

片羽を一瞬広げ 身震い


いつも暮らす街に

また冬がくる























人は悲しいもので

罪を背負わぬ人はいない

後悔に苛まれる 夜更けに

さやかな月光が 僕の部屋に

月は 君や彼や彼女である


ささくれた指先に

歳月の早さをのせて

過ぎた夏と虫の音を指揮する


どうにでもなれる

わるくも よくも

そんな自由をうたっている


光は 失くしたものや壊したもの


これから僕がどう生きようと

月と光はいつもそこに

開かれた自由とともに

僕をみつめている




光を音にすると 

どんな音になるだろう


たとえば路上で歌う

彼女の声

たとえば今、

このうたを書いてる僕の

キーボードをたたく音


外はとっても良い天気さ

風は気張らずふいている


さて、どこへいこうか?

どこへいってもいいのだけれど


たとえば、

こんな日の靴の音


さりげなく 

ひびく音

さりげなく

強く

生きる音


光は

きっと

そんな音かも

しれないと、 




ときどき そっと のぞいてみる

万華鏡の中の キミを

ときどき そっと のぞいて

少し 哀しくなったり

少し 嬉しくなったり


砂の上の足跡も

夕空も

飛行船も

さみしがりやも  


うつりゆくすべて


万華鏡の中


才あるキミに 花を





と、言うわけで??この曲を!


「さよならなんて云えないよ」 小沢健二   作詞作曲 小沢健二




~本当は分かってる

 2度と戻らない美しい日にいると

 そして静かに心は離れてゆくと~ (小沢健二)



ヒロトもマーシーも大好きだけど、

小沢健二も大好きなのです!(´∀`)

小沢健二の詩はとても素敵だなと思うのです。