カラス青黒い瞳雪に埋もれた悲しみを啄ばんで空へと舞い上がったのは春に近い あの、日暮れいつも暮らす街にまた冬がくる電線の上黒く冷えた翼に煩悩の鮮やかな色彩をひそめ白い雪を想っては片羽を一瞬広げ 身震いいつも暮らす街にまた冬がくる