チャンスをものにするには

-チャンスを掴み損ねたお兄さんの話-

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#133 チャンスをものにするには【2021/10/18】

一度、スタエフで録音したのですが、もう一度書きたいと思います。

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「チャンスをものにする」というといつも思い出す話があります。

 

 

世の中には、「チャンスをものにする」ことについて語ることすら嫌がる人が大勢いて、TAXMANIA55に対するアンチを生む原因になっているのですが、大事な話であることには間違いありません。

 

 

若い人は堺正章のことを司会者、コメディアンと思っているかもしれません。堺正章の「さらば恋人」は昭和46年に大ヒットした曲です。近所の野球が大好きなお兄さんが、繰り返し、繰り返し歌っていました。

 

 

調べてみると、TAXMANIA55がこのお兄さんと頻繁に話をしたのは小学校4年生のときですから、ちょっと年代が合わないので私の妄想が含まれているかもしれません。

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いつも幸せすぎたのに 気づかない二人だった

悪いのは僕のほうさ 君じゃない

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そのお兄さんの野球の上手さは素人の域を遙かに超えていて、カープのプロテストを受けるように説得されたことが何度もあったらしいのです。実際、カープのスカウトが、直接、数回、段原のアパートに訪ねてきたといいます。

 

 

夜、仕事から帰ると、重いバットで数時間、素振りを繰り返していました。夜の、7、8時頃でしょうか、重いバットと普通のバットを私にも振らせてくれて、「どうだい?重いバットを振った後だと、普通のバットは軽く感じるだろ?」と明るくアドバイスをくれたときのお兄さんの笑顔を忘れることができません。

 

 

TAXMANIA55はそのお兄さんが大好きで強い影響を受けて、その後、剣道を始めると、重い竹刀と軽い竹刀を交互に振る練習を続けました。

 

 

そのお兄さんは中卒で、ちゃんとした野球経験は一切ありませんでした。その頃の広島にはそういう人達が大勢いたのです。

 

 

野球が大好きなのに、不本意なマツダの下請け工場勤め、代役で急遽ノンプロ大会に登場して、そのチャンスに何と3打席連続ホームランで大きな注目を浴びました。

 

 

何度も、何度も広島カープのスカウトが訪ねてきた噂があったのですが、そのお兄さんは何かと理由をつけては、当日のテストに行かなかったそうです。

 

 

お兄さんの評判は地に落ちて、野球そのものにも誰も誘わなくなったそうです。

 

 

チャンスを捉えるとは、もやもやとしたエネルギーの塊を体全体で捉えるイメージです (雀鬼・桜井章一)。心身ともに整えておかないとチャンスは掴めません。

 

 

体調不良や様々な言い訳でチャンスを逃しては、絶対にいけないのです。