小園海斗が6打席連続の「得点圏打点」



多くのメディアが小園海斗の6打席連続の「得点圏打点」を伝えている。しかしながら、誰も日本記録に触れていないので、「得点圏打点」そのものが、得点圏打率や勝利打点に代わる、最近できた概念であることが分かる。



特徴的なのは、スポーツ報知が小園海斗の6打席連続の「得点圏打点」、「得点圏打率」4割8分3厘に加えて、4連続の「勝利打点」を報じていることであり、巨人びいきのスポーツ報知は、未だに「勝利打点」を重視していることが分かる。



「得点圏打率」にあまり意味がないことはプロ野球ファンに広く知られるようになった。ノーアウト、ワンアウト3塁で一番欲しいのは犠牲フライである。仮に犠牲フライを打っても「得点圏打率」の分子分母から除かれてしまうし、意図的に転がした内野ゴロは打点が付いてもアウトになれば、得点圏打率は下がってしまうからである。



併殺打ばかり打っていても、分母の数が小さければ高い「得点圏打率」が表示される場合もある。逆に、春先の大谷翔平のように、相手ピッチャーが得点圏での勝負を望まなければ、低い「得点圏打率」が表示される場合もある。



「勝利打点」は1981年から連盟表彰の対象だったが、今は価値がないことを理由に表彰から除外されている。例えば、1、3、5回の1得点で3対ゼロで勝利した場合、1回の併殺打での打点に勝利打点が付いてしまうからである。3、5回に連続本塁打を打った打者、本日のヒーローに「勝利打点」は付かない。



逆転勝ちのタイムリーヒットを打ったヒーローに勝利打点が付くと同時に、どうでも良い打点にも「勝利打点」が付くとなると、「指標に意味がない」と言われても仕方がない。



実際、シーズンを通じてあまり調子が上がらず、併殺打を繰り返した巨人のクロマティが「勝利打点」賞を獲得して、野球ファンのフラストレーションは一気に高まった。アンチ巨人はもちろん、巨人びいきの一部も「ふざけるな!」と思ったのである。



小園海斗が6打席連続の「得点圏打点」、「得点圏打点」は新たな指標になるのだろうか(^_^)(^_^)(^_^)

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