夢の中-営業権(のれん)のちょっといい話24-

 

これは、『M&Aと営業権(のれん)の税務』(税務研究会出版局 2000年)に掲載したものを、2024年3月に改めて書き直したものです。

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眠りが浅いときは人は色々な夢を見ます。私は5年ほど前から枕元にノートを置いておいて、夢を覚えているときには書きこむようにしています。そうすると不思議なもので、夢を憶えている確率が年々高くなってきたような気がします。

 


最近、頻繁に同じ夢をみるようになりました。飲み助の私の夢の中に出てくる江東区深川は、閑静な住宅街と雑然とした飲み屋街が調和した不思議な港町です。地下鉄の駅前には真っ青な海が広がり海岸に飛沫があがっています。水平線が眩しいです。ヨットが見えます。あ、お魚が跳ねてる!鯵かな、 飛魚かな。ひよつとしたら夢の中には、もう一つの世界が実在するのかもしれません。

 


私は、夢の中では、ある理由ですっかり足が遠のいてしまった夢乃家 (ゆめのや・焼き鳥屋 ) の常連です。夢の中の夢乃家の女将さん・フミちゃんは、和服が似合う実に美しい女性で、「タケシさん、また来てくれたんですね。」と優しく微笑みます。「フミちゃん、焼酎のウー ロン割ね!」と私は元気に答えます。「タケシさん、飲みすぎたら駄目ですよ。 身体に気をつけてね。」とどこまでも優しいフミちゃん。「タケちゃん、短気は駄目だ よ 。 」 と主人のアキラさん 。 常連の石渡さん、中西さんも元気いっぱいです。



そ して 、何杯かお代わりをしてからフミちゃんの顔をよくよく見ると・・・あれれ!全くの別人ではありませんか!「あれ、彩さん、何でこんなところに?アルバイトですか?何か変だな ••・・」というところでいつも目が覚めるのです。

 

 

3年ほど前、実に不思議な夢を見ました。あまりにも鮮明な夢だったので非常によく覚えているのです。

Salvatore Ferragamo のネクタイを締め、紺のスーツで固めた身なりの良い男性が、こちらに向かって歩いてきます。「お!フェラガモじゃん。」と思っていると,その男性が、「是非、御芳名を頂きたい。」と言って鞄の中をゴソゴソやっている。私は折りたたみ式の四角いテーブル (真っ白なテーブルクロスが掛かってています)に座っていて、ビールを飲んでいるところでした。そのビールはあまり冷えていないので、泡がかなりたちます。「ゴホウメイ?」何だろうな?と思って聞き返そうとしたところで目が覚めました。
 

 

ひよっとしたら・・・・・あれは 、私が将来、出版してやるかもしれい 『営業権 (のれん)の税務の本質』をテキストにした税務の講演会の後に行なわれる懇親会だったんではないでしょうか 。 ・・・・・分からないけれど・・・・・ね 。

 

 

夢や目標は余り持ち過ぎると現実から遠く遊離してしまい、厳しい現実に苛まされる原因になるでしょう。しかしながら、実現可能な夢ならば、何歳になっても持ちつづけることが大事だと思います。夢や目標を持ちつづけることは、必ずや自分自身のみならず、妻の洋子先生や、自分を陰日向にサポートしてくれる周囲の仲の良い人達の営業権(のれん)を高めることにつながると、私は心底じているからです。