NWA世界ジュニアヘビー級王座の不思議

 

せっかく、NWA世界ジュニアヘビー級王者のレス・ソントンを招聘して、タイガーマスクがタイトル奪取、晴れて、NWA世界ジュニアヘビー級王者になったのに、政治力が弱い新日本プロレスはずっとケチをつけられて、最終的には王座を返上せざるを得なかった。

 

返上時には、「NWA世界ジュニアヘビー級」でもなければ、「NWAインターナショナルジュニアヘビー級」でない、「NWAジュニアヘビー級」という悲しい結末である。

 

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ここら辺りの経緯は、忍者ブログの「なぜNWA世界ジュニアヘビー級王座が曰くつきの王座となったのか!?」に詳しく書いてあって、TAXMANIA55の理解とも符合するところである。

 

>管理者不在の王座に目をつけた新日本はソントンを招き、初代タイガーが王者となるが、NWAのアジア支部長だった全日本のジャイアント馬場がNWA会長だったボブ・ガイケルに抗議する。しかし「まあまあ、そんなに事を荒立てず。今回は全日が折れてくれよ」とNWA本部が認めてしまったため渋々承認するも、馬場は「ただ、向こうさん(新日本)のタイトルはもうNWAは管理していないんです。管理していたレロイ・マクガークは引退してNWAから脱退している。かといって新日本に管理を委ねたなんて話は、少なくとも(NWAアジア支部長の)俺は聞いてない。現にソントンはその後もテキサス、プエルトリコで王者としてタイトルマッチを行っている。一体誰があのベルトを管理しているのか、そこら辺はハッキリさせなくていいんでしょうかね?」と強引なやり方で王座の管理権を取得した新日本を批判した。

 

NWA世界ジュニアヘビー級のNWAとは何かをつくづく考えさせられる事件である。