甲府UFO宇宙人接触事件の放射能検出について

 

甲府UFO宇宙人接触事件は、1975年7月23日17時半から18時半頃、山梨県甲府市上町で二人の小学生が宇宙人に遭遇して肩を叩かれたという類まれな事件である。

 

少年達の詳細な証言に加えて、地元マスコミが大きく取り上げて話題になった。

 

 

『UFO事件簿』に詳細な史実の記述があるので、これに基づいて記述してみたい。

 

 

 

UFOの着陸跡と見られる葡萄畑の凹みから放射能が検出されたという情報がある。

 

少年二人もこの証言に引っ張られて、UFOの着陸地点を葡萄畑の中に変更したと思われることから非常に重要な証言とデータだと思われる。

 

『UFO事件簿』によれば、事件に興味を持った山梨市の県立機山工業高校電気科教諭前田進は、同高校の科学研究部の生徒達とともに現場の放射線量を測定した。前田進教諭は国家資格である第一種放射線取扱主任者の資格を持っており、放射線測定技術の実地訓練という軽い気持で40ヶ所を測定、放射能を検出したとある。

 

 

例によって、矢追純一のイレブンPMはこの方へのインタビューを詳細に取り上げ、「科学者の証言」「科学者の本来あるべき姿」として紹介している。

 

ところが、放射能検出がどこまで事実なのか不明な点が多く、放射能検出の調査そのものに大きな疑問が付いているのである。

 

第一に、前田進は県立機山工業高校電気科教諭ではなく、臨時雇の非常勤勤務であったという情報がある。

 

そうすると、「同行した(県立機山工業高校の)科学研究部の生徒」という記述も嘘の可能性が高い。身分詐称を避けるための情報訂正の機会はこれまでいくらでもあったのではないだろうか。

 

第二に、前田進は国家資格である第一種放射線取扱主任者の資格を持っていたものの、実地調査の経験は皆無で、「40ヶ所にも及ぶ土壌をどこから採取したか」という基礎的な情報さえ記録していないという。これが本当なら、検査データの分析結果の信憑性以前の問題となってしまう。単なる科学オタク、無職に近いおじさんの可能性さえある。

 

最後に、後年、甲府UFO接触事件の放射能データについてインタビューを受けた前田進は「昔のことなので覚えていない」を繰り返したという情報がある(要確認)。良い大人が40ヶ所の土壌調査と放射能検出を公表して、「昔のことなので覚えていない」を繰り返したのが事実だとすると、放射能検査そのものが怪しくなってしまう。

 

この3点は、特に身分詐称の疑いの件と「昔のことなので覚えていない」の件は、UFO研究家にはっきりとさせて欲しい。

 

UFO研究家の仕事は、面白い部分だけを騒ぎ立てることではない。

 

あくまで仮定であるが、小学生の狂言に加えて、暇を持て余した大人が放射能データの捏造により加担したとすると罪は非常に重くなる。