あなたはそういう人だから-日本人が失ったもの-(内容を精査して再掲)

-これは、昔やっていたブログ「タックスマニアの健康日記」に、2007年6月17日、掲載した記事の中で、評判が良かったものを再掲載しています-

フィリピン・パブにはまってしまい、抜け出せなくなる人が大勢いる。その一方で、何が面白いのか、さっぱり分からないという人も多い。

 

数年間、頻繁にフィリピンパブに通っていたTAXMANIA55にはその魔力が良く分かる。

TAXMANIA55は一時体調を崩して、まったく働けなくなったことがあった。当然、飲みに行くお金もないので飲み屋から足が遠のいた。

金の切れ目が縁の切れ目というやつである。

ところが、である。TAXMANIA55が頻繁に通っていたRという店の女の子から電話がかかってきて店の外で会いたいという。お金もないし、困ったなと思っていたら、また、別の女の子から電話がかかってきた。仕方がないので錦糸町のレストランで2人に会うことにした。


彼女たちが切り出した用件は、TAXMANIA55の想像を超えていて、実に不思議なものであった。


Rが利用していたフィリピン料理の出前の店は、実は、お金持ちのフィリピン人が経営していて、某所で「まかない料理」を只か非常に安い値段で食べさせてくれるというのである。TAXMANIA55にお金がないなら食べに来ないかと誘ってくれたのだ。何回か会ったことのあるフィリピン人のオーナーもTAXMANIA55のことを気にしているというのである。


TAXMANIA55は彼女たちの申し出を丁寧に断った。Yoko-sensei 22には申し訳ないけれど、結婚が決まったことをその理由にしてフィリピンパブにはもう行かない(本当は、お金がないので行けないし、仮にお金を稼ぐようになっても行く気が失せていた。)と告げた。

彼女の1人が言った。「あなた、もう、フィリピンの店こない。そして、浮気、絶対しない。」

TAXMANIA55「なんで、浮気、絶対にしないって分かるの?」

「あなたはそういう人だから・・・・・」

フィリピンの人達は情の深さが段違いなのである。気配りが日本人とは全然違うのだ。赤の他人との付き合いの深さも日本人の想像を超えている。遠い異国、日本で働いて、お金を家族に送っている。そして、それは日本が、日本人が失ったものなんだと思う。

 

 

はまってしまう人ははまってしまう。