タクシーコンサルタントのブログ -2ページ目

カリスマタクシー ドライバー 下田大気さんによる勉強会 

 暑い日が続いています。 皆さま、こまめに水分を摂ってください。 この『こまめ』を漢字にすると

『小忠実』と書くんだそうです。 最近、知りました。 もう随分と生きているつもりだったのですが、それでも

まだ知らないことが、まだまだあります。 

 人生これからだ


 さて、『小忠実』 

 辞書を見ると【労を惜しまないでよく働くさまとあります】 労を惜しまない・・・

どの仕事にも当てはまることかと思いますが、とりわけ、下田さんの話を聞いていると「大事なことなんだ

なぁ」と思います。 


 ひとつの肝の部分として、22時まで→業界で言う青タンの時間までにいくらできるかが重要・・・ということを

よく聞きます。 当然、昼間の時間帯もたくさんここに含まれますから、いかに昼のうちに回数をこなせるの

かが勝負です。 よく効率的に動くという言葉を聞きますが、それは時間を巧く使うということに他なりませ

ん。 降車していただいた後、次のお客さまに乗車していただくまで、いかにタイムロスを無くすか・・・できる

方はこれが巧いんですね。 では、巧いってどういうことでしょうか。


 色んな言い方があると思いますが、私は『配る』ことだと思っています。 「あ、あの人お客さまだったんだ」

通り過ぎてから、バックミラーで確認し、愕然とすることがベテランドライバーさんでもあるそうです。

 第六感などもそうですが、やはり『目配り』が大切なんですね。


 今日みたいな炎天下の日、荷物を持ってフラつきながら歩いてきた人が駅方面から歩いてきたとします。

「重そうだし、暑そうだな」

 そう思ったら、減速し、さりげなく車を傍に付ける・・・

『気配り』ですね。 実際、私もよくタクシーを利用しますが、こちらが手を挙げる前に、ス~ッと自然な感じで

停車されるドライバーさんがいらっしゃいます。 痒いところに手が届くなぁ・・・って思いますいね。

 
 もうひとつは、『心配り』です。 気配りと一緒だろ!という声もありますが、何となく私の中では区別したい

言葉です。 気配りが多少、ビジネスライクな含みを帯びているのに対し、心配りはもう少しフレンドシップを

感じます。 それが顕になるといより、滲み出て、その方の人柄となってお客さまに伝われば、ひいては自分

に還ってくるのではないでしょうか。 下田さんもそういう方なんでしょうね。 


 相談会当日のこと。 電話相談が終わった後に、私が引き継ぎ、相手の方とお話をしておりました。 

 電話中、私はかなり集中するため、周囲のことにあまり目がいきません。 終了後、ふと机の横を見たら

パックの豆乳が置いてありました。しかも、バナナ味です。 下田さんが置いてくれたんですね。 電話で

話した後は大変にノドが渇きます。 私は一気に飲み干しました。 下田さんにしたら何気ないことだった

かもしれませんが、受けた側は このようなことは忘れません。 品物どうこうではなく、タイミングが肝要だ

と思うのです。 

『さりげなさ』は、人に負荷を与えません。 

 前回、今回と勉強会に参加した方の中にもそのような方がいらっしゃいました。 終了後、下田さんに

駄菓子を渡してらっしゃるのを拝見したんです。 下田さんが駄菓子好きなのを知っているんですね。

 ご本人にしたら、知られていることが嬉しいと思いますし、駄菓子というピンポイントの品がまたいいじゃ

ないですか。


 私は、色んなタクシー会社に足を運びますが、話していて楽しい人、感じがいい人は、営業成績もいい

ような気がします。 『接客の良さは売り上げに比例する』

 これは間違いではないことではないでしょうか。


 

 



 

カリスマタクシー ドライバー 下田大気さんによる勉強会 

 本日、下田 大気さんのカリスマ相談会に参加され、弊社からの紹介で企業に入社された方の勉強会が

行われました。 お一人、経験者の方がいらっしゃいましたが、ほとんどの方がまだ経験の浅い方です。

 「何が分からないのかが分からない」と、正直に言われた方がいらしたのですが、絶対に正解などないの

がこの仕事だと思います。 下田さんのアドバイスは経験則に基づいた極めて実戦的で具体的なものです

から、そのまま実践するのはもちろん、アレンジしてもよろしいかと思います。 勤務地・無線グループは

一律ではありませんし、『限られた時間で効率的に行うこと』という幹の部分が揺るがなければ、可能性は

拡がるはずです。


 どの仕事にも成功する法則があるかと思います。 経験して得ることもあるでしょうし、センスも問われる

かと思います。 センスと言ってしまうと、にべもないですが、センスはヒントによって開花する場合があり

ます。 重要なことは、ヒントをキャッチできないと、元も子もないということです。 人によってアンテナの

張りめぐらし方、情報収集の仕方はまちまちかと思います。 今回のような勉強会への参加も方法のひとつ

ですし、班毎にミーティングを行ったり、流し方研究会などを行っている企業も有りますので、貪欲に活用

することも、また大切なことかと思います。 下田さんは「運試しに○○につけてみては」という言い方をされ

ていました。 密林を山刀で切り拓いた人がいるから、道ができ、ひいては畑が出来るわけです。 「運試し

に」という言葉の中に、「まずはやってみようよ」という開拓精神が込められているかと思います。


 下田さんの話を聴かせていただいて、今更ながら思うことは、『情報は生きものだ』ということです。

 曜日・時間帯・季節・天候によっても車を流す、つける場所は違うのはもちろん、社会情勢によっても変わ

るということを改めて感じました。 「○○駅の南口は、以前はタクシーがかなりの台数停まっていたけど

今は数台しかいない。ここは狙い目ですね」という活きた情報は、活魚でいうところの足の早さもあるでしょう

から瞬発力と、冷静な状況判断が必要かと思います。 


 確か、喜劇役者のバスター・キートンだったと思いますが、『ゆっくり考え、素早く行え』という名言を

残しています。 タクシーの業務の場合、乗務中にゆっくり考えてはお客さま・他の車両に迷惑ですし、素早

く行うことでスピード違反で挙げられでもしたら本末転倒です。 ここでは、乗務以外の時間に作戦をゆっく

りと練り、臨機応変に安全・迅速に行動するということに置き換えたいと思います。 各企業の営業成績の

良い方とお話をさせていただいていると、この言葉を思い出します。 あと、皆さん気くばりも巧みですね。

 この辺りにもヒントが隠されているような気がします。 下田さんは、いつお会いしても感じが良いですし

『接客の良さは、売り上げに比例する』という言葉の証左になるようなドライバーさんと、これまでも随分

お会いしてきました。


 今回、お集まりくださった皆さんは、意識の高い、向上心の塊のような方々です。 そのような方が報われ

る仕事であってほしいと思いますし、そうでなければウソだと思います。


 開拓のために一歩踏み出してみようという方・・・ウエルカムです→ http://www.taxi-sj.com/

 

 

 



 

 

タクシーちょっといいはなし 9

 乗務してから約3ヶ月のタクシードライバーさんと、今日、お話をしました。 ある分野において、第一線で

活躍されていた方です。 業種は違えど、今のタクシー業界は、様々な業界で活躍されていた方の人財

(敢えてこう書きます)の宝庫と言えます。 その方は、クリエイティブなお仕事に就いていらっしゃいました。

 作品の、ほんの一部も見せていただきましたが、 私は素人ですので、「カッコいい」とか「キレイ」と言うし

かありません。 とはいえ「、その分野に詳しくない人間でも『良いものは良い』と分かりますし、むしろ、

ニュートラルなスタンスで、ものごとを見ることができるかと思います。 そのような意味において、その方の

作品は、本当に素晴らしいものでした。 


 私は、訊きました。 「何年か、タクシーの仕事をやったら、また前の職業に戻られるのですか?」と。 

 その方の返事はNOでした。「もったいない・・・」

 こう思のが、素人の浅はかさです。 その方が、事ここに至るまで、どれほど迷い、考えられたか・・・

 そういった、真意を忖度しない自分を恥じました。


 私は、もうひとつ訊きました。 「今のお仕事は、どうですか?」と。 「嫌なこともあるけど、楽しいことの方

が勝っています。余暇も自分のやりたいことに活かせますし」と、それはいい笑顔で答えてくださいました。 

その人とは、学年でいったら同級生ですし、最初から好きな映画の話で馬が合ったので、どこか感情移入

するところがあったのですが、それを差し引いても、魅力のある素晴らしい人だと思いました。


 嫌なことも有るはずです。 事実、ご本人も「ある」と言っています。 ですが、これは各企業・営業所の

売り上げトップの人にも共通していることですが、とにかく考え方が『巧い』のです。 プラス志向や、前向き

という言葉が安っぽく聞こるほど、巧み(匠という漢字すら当てたくなります)なのです。 それは、想像力の

豊かさであり、切り換え能力の高さであり、自らの士気を鼓舞させる気持ちを前面に出せるか否かです。


 こんな話があります。 あるお客さまに乗っていただいた時のこと。 その方の目的地への最短経路で

行こうとドライバーさんは気を利かせ、お客さまに提案・確認をしました。 すると、お客さまは「いや、この

ルートで行ってほしい」と、かなり迂回するルートを指定されました。 根がトコトン真面目なそのドライバー

さんは「かなり遠回りになりますし、料金も割高になりますが」と、お伺いを立てました。 

「余計なお世話です。言う通りで願います」 お客さまは、ご立腹されました。 先に述べた、想像力云々とし

て鑑みた場合、このように考えるこもできます。

お客さまは・・・

○寄り道をしたかった

○車内で少しでも休む時間が欲しかった

○ドライバーさんと少しでも長く話したかった

○方位・方画などを気にする性質だった

 これら挙げた中から、もっと奥深く想像できます。例えば・・・

寄り道→桜の咲く季節。絶景ポイントを観て帰路につきたいという風流な方だった

休む時間→企業戦士。昨日は徹夜。この後も接待。例え僅かでも、目を閉じていたい

話したい→連れ合いに先立たれ、子供は独立。悩み事を相談できる友人もいない

方位・方角→これから大きな取引がある。縁起をかつぎたいので、鬼門を避けたい


 かように、想像力を働かせることができれば、深追いや、相手にとって愚問になることは訊かないはず。 

切り換えのできない人は「面倒な客だ」と思うでしょうし、自らの士気を鼓舞させることができなければ、その

日はそのまま落ちた気分を引きずるでしょう。 巧い人は想像力を働かせ、目的地に着くまでにコミュニケー

ションをとります。 そして、その時にお訊きする場合もあるでしょう。「何か理由がお有りなのですか?」

 余程、ご機嫌斜めで限りは「いや、実はね・・・」と、なるはずです。 そこで得た知識・情報は、そのまま

自分の財産になります。 乗務して3ヶ月の先のドライバーさんも、地理の知識を含めた財産を増やせる

タイプの人かと思います。 また、数ヶ月後、お話を訊きたいですね。


 「よし、私も!」と、思っている方、お気軽に、ご相談ください→http://www.taxi-sj.com/