今月のテーマ ふるさと納税について
以前に住民税の仕組みについてお伝えしましたが、今月はふるさと納税についてお伝えしたいと思います。
ふるさと納税といえば、地方自治体による特典合戦がよくニュースになったりしますが、なぜ地方自治体は寄付を募るためにこぞって豪華特典を付けるのでしょうか。
1.ふるさと納税の仕組み
ふるさと納税と聞くと、「現在自分が住んでいる場所ではなく、生まれ故郷に納税をする制度」というイメージがあるかもしれませんが、本当は「ふるさと」でも「納税」でもありません。
ふるさと納税は、「任意の地方自治体」に「寄付」をすることで、「現在自分が住んでいる地方自治体に納める住民税」が控除される制度です。
任意の自治体なので、自分の出身地である必要はなく、好きな自治体を自由に選び寄付することが出来ます。
自治体によって、ふるさと納税をした際の特典が違っており、各地方自治体の特産品を貰えたりする場合があります。
具体的にはこちらのサイト「http://www.furusato-tax.jp/」で、どこの地方自治体に寄付をすると何が貰えるのかが詳しく掲載されておりますので、寄付をお考えの方は参考にされてみてはいかがでしょうか。
また、ふるさと納税という制度は、その寄付をしたほとんどの自治体で、寄付をする「使い道」が選べるようになっています。
例えば、「A町の震災復興に向けた建物の建築費用」や、同じ市町村でも「B市の美しい自然守るための費用」や、「B市の教育環境を整えるための費用」など、様々な「使い道」を指定することが出来ます。
2.計算方法
次に具体的な計算方法についてですが、実際にいくら寄付したらどれだけ税金が控除されるのかは、寄付した人の所得によって控除額が変動するため、1万円寄付したら税金がいくら控除されるなんてことは一概にはいえません。
計算式は以下のようになっています。
① 所得税
(寄付金の額-2,000円)×所得税率
② 住民税
イ.(寄付金の額-2,000円)×10%
ロ.(寄付金の額-2,000円)×(90%-所得税率)
ただし、ロの金額については住民税所得割の10%が限度となります。
また、①と②の寄付金の額についてですが、①については所得の40%、②については所得の30%を限度とし、それ以上の金額を寄付しても控除の対象とはならないこととなります。
つまり、この計算式に当てはめると、最低でも2,000円は自己負担の金額が生じることとなります。
ただし、例えば、50,000円寄付し、自己負担額の2,000円以外の48,000円が所得税と住民税で控除され、寄付した地方自治体から特産物を貰った場合、2,000円寄付したことによりその特産物を貰った(買ったのと変わらないような気もしますが・・・)ことになるため、自己の負担感はほぼゼロになります。
こちらのサイト「http://www.citydo.com/furusato/what/07.html」で、詳しい控除額を計算できますので、控除額がどれくらいになるか参考にされてはいかがでしょうか。
3.豪華特典の理由
ふるさと納税の仕組みと計算方法について説明しましたが、なぜ各地方自治体は豪華特典を付けてまでこぞって寄付金を集めたがるのでしょうか。
例えば、A県B市に住んでいる年収800万円のサラリーマンの甲さんは、国に所得税を、A県とB市にそれぞれ住民税を支払わなくてはなりません。
その甲さんがC市に3万円寄付した場合、自己負担の2千円を除き、所得税と住民税を合わせて2万8千円控除できます。
そうすると、国とA県B市は本来甲さんから納付されるはずだった所得税と住民税を合わせて2万8千円とりっぱぐれることとなり、寄付を受けたC市にはまるまる3万円が入ることとなります。
つまり、寄付先の自治体はいくら寄付を受けても自分の腹を痛めることがないため、寄付を受ければ受けるほど資金的に潤うこととなるため、寄付を受けるためのアピールとして地元の特産物などの豪華特典を付けて、寄付を募っているのです。
4.確定申告が必要
ふるさと納税をし、実際に控除を受ける場合には、年末調整などでは控除できないため、確定申告をする必要があります。
ふるさと納税をする手順は、
① ふるさと納税をしたい地方公共団体にFAXや電話などで、寄付をしたい旨の申し出をする。
② 地方自治体からふるさと納税に必要な情報の連絡があります。
③ 振込や現金書留など様々な方法で支払うことが出来ますので、各々の方法で支払(寄付)する。
④ 支払後、領収書が届く(特産品などがある場合は指定した特産品が届きます。
⑤ 確定申告をする。
⑥ 税金が控除される。
※なお、平成26年に寄付した場合、所得税は平成26年分の所得税から控除され、住民税は平成27年度に課税されるものから控除されます。
【編集後記】-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
夏真っ盛りですが、夏バテなどしていないでしょうか?部屋の中でも熱中症になる、などという話も聞きますが、私の週末は趣味の釣りで炎天下の海上にいたりします。
私は水を頭からをかぶって、体温を下げ、小まめな水分と塩分補給によって、熱中症対策をしています。
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