だんだん人との本当の別れが増えてきた。
黒い服を着る機会が多くなってきた。
幼いころからのあたしを知ってる人とのお別れ…
この数か月で…
あたしのサロンは、理容訪問福祉サービスに登録しています。
高齢者のところにカットに行くんですが、帰るときにいつも後ろ髪をひかれます。
これまで何度も
「じゃぁ、◎◎さん。また会いましょう
」
そう言って帰ってきて
何度となく、もう会えなくなってしまった利用者さんもいます。
また…会えるといいなぁ
会いたいな![]()
誰かと別れるとき
いつもそう感じてしまうのは
会えなくなった経験から![]()
寂しい思いをしたくないから![]()
ほんの10日前のこと
彼は何十年も父にカットしてもらっていた優しくてダンディな紳士
この数年はあたしが担当を変わらせて施術していた。
わが子を見るような温かい目でいつも可愛がってもらった。
『情けないことなのですが、足に力が入らずにお店に行くことができないので、訪問してもらえるとありがたいのですが…
』とメールをいただいた。
もちろん喜んで訪問しました。
温かい家族を見ることができて、ほほえましい時間でした。
笑顔があふれていました。
「ほんの数時間前まで、父はご機嫌悪かったんですよ~~。」
そう言って娘さんたちは笑っていました。
あれから…10日過ぎて
再び電話
が鳴った。
彼の訃報だった。
心のどっかでそんな気がしていたのかもしれない。
涙が止まらなかった。
あたしは看護師にはなれないなって思った。
こんなに感情に流されていたらダメだよね。
その日のうちに面会に行った。
10日前は出張用の荷物をガラガラさせて
この日は…行きたくない
お別れしに行きたくない
足が重い
静かな顔で休んでる姿を見て
娘さんたちを見て
溢れるものを拭うことも忘れて
でも
切り替えます。
悔しいけど
あたしたちは生きていかなくてはいけない。
何度も別れを経験して
いつも思うことは
生きなきゃ…
そう
生きなきゃいけない
生きるってつらくて苦しくて
でも 尊いものだから