こんなご時世
緊急時代宣言が出ても、多くの人が命を削りながら不安を抱えて満員電車に乗って出社する。
そんな光景を見て、心が痛い。
あたしは、自営なのでお家で仕事ができる。
公衆衛生業なので、通常から消毒は心がけなくてはいけない。
それでも、今まで以上のまごころで安心安全な場所を提供しなくてはいけないと、お店を開けてる以上…の責任を感じてる。
今日の予約は
10時にカット
14時にヘアカラー・お顔そり
16時にお顔そり
ありがたいです。
どうぞ、ゆっくりとした時間を過ごしてください。
心を休めることができるように…
そんな気持ちで開店の準備をした。
コンコン…
ドアの外には10時のお客さまが？
「どうしたんですか？どうぞ(笑)」
そういって近づくと、1歩下がる彼女
あれれ？？
「あのね、旦那の会社の仲間がコロナ検査を受けたんです」
「え？？」
「今日が検査結果出るらしくて…なので、私の予約をキャンセルしたほうがいいと思って」
言葉に詰まった。
怖いとか不安とかいうんじゃなくて
今日の予約をすごく楽しみにしていた方だったから、言葉が何も出てこなかった。
本当に楽しみにしていたのに…な。
家に帰る背中をずっと見送って
やるせない気持ちになった。
開けて地獄
閉めて地獄
こんなとき
あたしは、笑顔でいたい。
ほんの少しだけうえを見て…口角をキュッとして
空を見上げて深呼吸
ほら、涙も止まってくるでしょ
がんばれ
あたし！