あたしには、3人の子どもがいます。
22歳の女の子
21歳の男の子
16歳の男の子
みんな、自分の世界で頑張って生きてます
今日、久しぶりにこぉちゃんが帰ってきました
こぉちゃんは、映像関係の仕事をしています。
ブライダルが主な仕事で、週の半分は帰ってこれません
それでも夢をもっているのなら、母は応援したいと思っていました。
でも、現実は甘くなく。
編集マンな彼女は、母の遺伝か…?
営業、編集、撮影とマルチにこなし、限界を超えてしまいました。
「おかぁさん、会社に行ってくる」
久し振りに家に帰って夕食を食べ…
あたしが仕事を終えて帰宅すると、淋しい顔をしてそういった。
「待って。会社まで送るから」
「大丈夫、ひとりで行けるよ」
そりゃ、行けるだろう…大人だもん。
でもね、なにが悲しくて連休の初日に17時まで仕事して
翌日は江の島に行くんだって楽しみにしていたのに、修正のために夜中に会社に行かなくちゃいけないんだ?
あたしは、らいを連れてこぉちゃんを青山の会社まで送っていった
ダンナさんに後のことを頼んで…
車の中で半べそをかきながら、こぉちゃんはらいを撫でる。
あたしは、娘を生贄にする気分だった。
どーして、あたしはこぉちゃんを会社に送るんだ?
暖かい家で、ゆっくりとした時間を送るはずだったのに…
会社に着いて、こぉちゃんを見送った後に、あたしは大きな声で泣いた。
嗚咽っていうのかなぁ。
あたしを見上げるらいがいてくれたことが、すごく救いだった。
「おかぁは気丈でいないとダメだ」
たぁくんがいうけど、これ以上気丈な母を演じることはできないよ
だって…
キミたちの母は、すごく泣き虫なんだもん。
もう限界だよ。
もう笑うことができないよ…
家について、ダンナさんは
寝ていた
後を頼むね
って何だろう
彼は…この状況をどう思ているのだろう。
キミの娘がすごくつらい環境で働いてるのに、キミは…
もぉいいよ