お店が終わる辺りに、左の胸が痛い。
あれれ?
呼吸ができない。
吸うと痛くて、吐くのはできるから、ゆっくりと息を吐く。
でも、吸ったり吐いたりしないと呼吸じゃないから痛いとこを手当てしながらふーって

「どーした」
「何やってんだよ。いいから、俺がやるから

あたし、頑張るのに怒ることないじゃん。
怒るくらいなら、仕事で遅くなったんだし、家事をやってくれたらいいのに。
しんどそうにやるのを見てるのは、ヤダし??
食器を片づけてくれるとか、お布団を敷いてくれるとか、お風呂の掃除とか…
せめて、洗濯物畳んであるんだから、タンスにしまうとか

やることはたくさんあるのに、ボケーっとゲームしてるからさ。
頼むのも、息苦しいからつらい。
いいや、自分で動こうってやっていたら…
どこがどーなっていたいんだとか、何したんだとか
そんなこと知っていたら苦労しないよね。
あたしが聞きたい。
どーしたんだ、あたしの身体。
急にご飯食べれなくなって、息苦しくて痛くて…泣きそう。
心配で来てくれた母にも
「だいじょーぶだからっ

何がどう大丈夫なんだよ。
いったいあたしの何を知ってるんだ。
どんな痛み方で、どんだけ苦しいか…わかんないじゃん。
何も追い返すようないい方しなくてもいいじゃん。
もー、だいっきらい


