
そんなに大きくないひまわりがたくさん咲いていた。
ふと思い出す。
まだ幼い頃のたぁくんのこと。
あんなに愛情をストレートに向けてくれていたのが嘘のように大きくなったなぁ。
おかーさんにとって、たぁくんは真夏のひまわりのようだったね。
おかーさんの姿を見つけると、真っ直ぐに顔を向けていた。
あれは、中1の授業参観でのことだった。
一番前の席にいたたぁくんは、母の姿を見つけると後ろ向きになって授業を聞いていた。
先生は、笑って注意!
近くで怒ろうと、前のドアに移動すると…
あららら?
たぁくん、黒板の方を見たよ。
そんな行動を見て、友達のママがいった。
「たぁくんって、ひまわりみたいな子だね。ママのいる方をいつも見てる(笑)」
それは、大学になった今もそう。
母の気配を感じようとしてる。
甘えん坊なわけじゃない。
子離れできないわけでもない。
ひまわりをみると、たぁくんのことを思い出しちゃうよ。
空に向かって、大きく花開け。
みんなを元気にできるほどの大きくて猛々しい花を

